だから女は仕事がしづらい 若い頃は「女のくせに」今は「ババアのくせに」

何だか、ものすごく久しぶりに更新する気がします。(実際、久々の更新なのですが……)
面倒な仕事が入って、更新する暇がなかったことと、ちょっとした隙間時間に何か書こうと思ってもコロナや東京五輪開催に対する愚痴しか出て来ず、自分でうんざりしてしまっていた事もあります。
東京五輪は「国民の健康を犠牲にして」開催するようで、もう勝手にやれば?と投げやりな気持ちになってしまいます。もう、政治家や五輪関係者の顔を見るだけで具合が悪くなってきます。
……と、コロナと東京五輪に対する愚痴を書きたくなるところですが、今日は、「面倒くさい仕事」で感じたことを書こうと思います。
「仕事よりも子供を産め」と言われた20代
私は20代半ばにフリーランスとして独立しました。
当時は何かと「女なのに独立したの?」とか「そんなことより早く子供産んだら?」などと言われて、ものすごく嫌な思いをしました。
同世代の男性は「頑張ってね」と言われ、仕事を回してもらえたりしていたのに、私は「女なんだから適当にしときなよ」となかなか仕事を貰えませんでした。
女と言うだけで、能力を正当に評価されず、悔しい思いをしていた私は「早く30代になりたい」と思っていました。
今思えば、当時不利に思っていた「若い女」という部分を、上手く使えば良かったのですが、あの頃の私は「男に媚びたりへつらうなんてあり得ない」と思っていました。
「女だからってバカにされてたまるか」「男に負けるもんか」という気持ちが態度にも出ていたのだろうなぁ、と。
それが「昭和な男性」達の鼻についていたのだろうと思います。
そうして迎えた30半ばから40代は、まあまあ仕事は上手く行っていました。
そして、50代の今は、クライアントから「バアさんだから」と見下されてました。
女を見下す男たち
今回の「ものすごく面倒な仕事」は、私より年上の男性担当者と若い男性のデザイナーが相手だったのですが、終盤になってのデザイン変更に「それは仕様変更になってしまうので、このまま実装するのは難しいですね」と言ったことが気に入らなかったようです。
デザイナーはプログラミングの経験が無いにも関わらず、「え、ここは○○で実装できませんか?」だの「○○にした方がサーバーに負担がかからないですよ」なんて事を上から目線で言ってきます。
だから、○○で実装できないし(そもそも的外れ)、そんなことでサーバーに負荷はかからないし、アンタの面倒なデザインの方がよっぽど負荷がかかってるわ!できると思うなら、オマエが作れ!
と言いたくなります。
若いデザイナーは、先輩などから聞き齧ったことを並べているようで、私が丁寧に説明した「実装が難しい理由」も全く理解できていないようでした。
なのに、「知らない事を教えてやる」と言う態度で、ものすごーく不愉快。明らかに私をバカにしていました。
イラッときましたが、そこはグッと飲み込んでオンラインミーティングを終えました。
その数分後、事件が起こりました。
グループチャットに爆弾投下「バアさんだから無理」
プロジェクトのグループチャットに、若いデザイナーと担当者が
「なかなかの無茶ぶりw」
「バアさんには無理なんじゃないのw」
とやらかしています。
明らかな誤爆です。誤爆じゃないなら、なかなかいい根性をしています。
いつ誤爆に気付くかなぁ、としばし観察していたら、間もなく削除されました。
見なかったことにしておきましたが、根に持つタイプの私はしっかりスクショを撮っておきました。
自分たちの都合で仕様を変えてきたのに、システムを知らない奴らに「バアさんだから無理」などと言われる筋合いはありません。
そもそも、私がバアさんなら年上の担当者も白髪頭で、立派な「ジイさん」です。
白髪を染めていないので「オバさん」ではなく「バアさん」と言ったのだと思いますが、思いっきり悪意を感じます。
仕事はきっちり仕上げましたが、こっそりプログラムの中に何か仕込んでやろうかと思いました。
果たして、私が男性だったとしても、こんなふうにバカにされたのでしょうか?
おそらく、違ったと思います。
彼らは最初から私を「こんなバアさんか」と思っていたのかもしれません。こんな不快な思いをするなら、髪を染めれば良いのかも知れませんが、染めていたとしても「バアさん」が「オバさん」になる程度でしょう。
薬剤にかぶれるリスクをとってまで染める価値はありません。
結局、女性は女性という理由だけで、未だに仕事で不当な扱いを受けます。今の時代は少しはマシになったのかも知れませんが、やっぱり「女」という理由で悔しい思いや憤りを感じることは少なくないように感じます。
結局のところ、女を見下す男たちは、「男」であることにしか自信がないんだろうなぁ、と思います。