仕事の平等と不平等 パートの時給と残業と

仕事

先日、どんな繁忙期にも残業を断り、時間になったら帰ってしまうパートさんに対して、「無責任だ」とか「パートだから残業しないのは当たり前」と、2つの意見が出ていました。職種や仕事内容、そして雇用契約の内容によって、それはひとつの答えでは片付けられない問題ではないかと思います。例えばスーパーのレジなど、時間通りに終わって問題ない職種でも、「時間だから」とレジを中断して帰るのは無責任でしょう。ある程度の事を任されている仕事の場合は、雇用契約に残業がある旨が記載されているのが普通です。それを無視して帰れば、無責任と言われても仕方がありません。

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「パートに責任を求めるな」って?責任感のいらない仕事なんてない

今まで私が働いて来た職場にもパートさんは何人かいました。殆どのパートさんは勤務時間内に上手く仕事のきりをつけたり、繁忙期は残業したり、臨機応変に働いていました。

けれど、時々、困ったパートさんがいたのも事実です。

勤務終了時間の30分以上前から帰る支度をし始めて、時間内に出来る仕事を拒否する人、その日に終わらせなければいけない仕事を放り出して黙って帰る人、繁忙期には残業があると分かっていて入社したのに「パートだから残業しません」と言う人……。

例えばAさん:
仕事中はおしゃべりばかりしていて、仕事は一向に進みません。彼女の出勤と同時に「今日中にやってください」と渡した仕事を終わらせずに帰ろうとするので、「朝渡した仕事を終わらせてください」と言ったら、「は?パートに残業させるの?社員のあなたがやりなさいよ」とキレられました。けれど、2時間もあればできる仕事を、サボったのは彼女です。

会社は、お金貰っておしゃべりするところではありません。仕事するところです。
私が経営者だったら、明日から来なくていい、と言うところです。

さらにBさん:
仕事中に会社のパソコンでネットショッピングや株価のチェック、ネットサーフィン、などなど。もちろん仕事は進みません。あまりに酷いので、仕事に必要な社内ネットワークのみに接続する設定に変えたら、文句を言われました。買い物できないし、株価が見られないのは困る、と。(当時は、ガラケー主流)

アナタ、自分の言ってる事の意味わかってますか?ここはネットカフェじゃなくて、仕事をする場所です。

この類いの人達はパートに限らず正社員にもいますが、どちらも「仕事を舐めてる」としか思えません。就業時間はきっちり働け!仕事を放り出して黙って帰るな!雇用契約書読め!と言いたくなります。

パートさんの中には「安い賃金で社会保険もないんだから責任を求めるな」と言う人もいますが、扶養の範囲内で働いていて「は?社会保険?3号被保険者が何言ってんの?」と思いますし、仕事には「責任の大小」はあれど、「責任が不要」な仕事などありません。
安い賃金には安い賃金なりの責任があります。

例えば、子供のお迎えの時間があるなら、きちんと仕事の進捗を報告して引き継いでくれれば、それで問題ないのに、それをしないから「無責任」と言われるのです。

一部のこういった人たちが、パートで働く人達の評判を下げてしまうのは残念な事だと思います。

賃金とスキル -「平等」が「平等」ではなくなる時

特に非正規雇用や契約社員の場合、その職場で働く人全員が同じ「賃金」と言うことがあります。そこの全員が同じ仕事内容で、同じスキルレベルなら問題ないでしょう。

けれど、そこで仕事内容やスキルレベルが違ってくると「平等」ではなくなります。

例えば、職場が専門学校で、全員が何らかの専門分野を持つ非常勤講師の場合、分野は違えど同じ「教える仕事」をしているので、単価が同じでも「平等」と言えます。

けれど、そこに簡単な事務処理しかしない人が入ってきて、「平等になるようにあの人も同じ賃金です」と言われたらどうでしょう?
その人は、上司から指示された仕事だけをしていて、いつも暇そうにしている上にミスも多いです。
確かに、その職場で「賃金はみんな同じで平等」ですが、スキルや仕事内容を踏まえると、「平等」とは言えません。

「スキルが全く違うのに、どうしてあの人も同じお金をもらえるのか?」と講師側は思います。けれど、賃金に差をつければ事務をしている人は「同じ非正規なのにあの人たちだけ給料が高いのは不公平だ」と思うかもしれません。

極端な例ですが、今まで働いた色々な職場の中には、スキルを全く考慮しない、非正規スタッフは十把一絡げの職場もありました。

ダラダラ残業は給料泥棒

これと似た事が、「同じ仕事内容・同じ時給」で働いている人にも言える事でしょう。
手際よく仕事を片付けることができ、勤務時間内に多くの仕事を処理して定時で帰る人と、仕事が遅かったりサボっていたりで、ダラダラ残業して残業代をもらう人では、「サボった者勝ち」「仕事が出来ない人が得する」仕組みです。

仕事ができる人が損して、能力が低い人やサボった人の方が給料が高くなるなんて、おかしな話です。

未だに、日本は「手際よく仕事を片付けて定時に帰る人」より「遅くまで残業している人」の方が仕事をしていると思われがちです。昼間はダラダラとサボっていて「残業代で稼ぐため」に夕方から仕事を始める人もいます。
「多忙を極めて、遅くまで働かなければならない」わけでもないのに、残業代のために昼間サボって遅くまでダラダラと仕事をしているなんてただの「給料泥棒」です。

私が初めて勤務した会社が、そんな感じでした。

私は、繁忙期以外は定時内に仕事を片付けて帰っていましたが、周囲の人は「残業もしないなんて怠けている」と言いました。残った仕事がないのに残業する必要はありませんし、残業しなくても納期に遅れた事は一度もありません。むしろ、納期よりも早く仕事を仕上げていました。
それでも、「あいつは残業しないから仕事が出来ない」と言われ、遅刻して来た上に昼間サボってダラダラ残業している同僚の方が「あいつはいつも遅くまで残業していて偉い」と言われていたのです。

同僚が男性だったと言う事も手伝って、彼が私の倍のボーナスをもらっているのを知った時、バカバカしくなって私はその会社を辞めました。

勤務時間内にきっちり仕事をして、それでも、しなければいけない仕事が残っているときは残業をするなり、上司に報告するなり「自分の仕事の責任」を果たす。それは、正社員でもパートでも同じではないでしょうか?

そして、雇用形態に関わらず「賃金が安いから(パートだから)責任を求めるな」と言う人は「働く資格なし」と私は思います。
「何の小さな責任もない仕事」など存在しません。

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仕事, 困った人たち

Posted by Hana