仕事のオンオフ 無責任との境界線

仕事

部屋の中の女性

会社を出たら、仕事のことは忘れると言う人がいます。オンオフをきっちりつけてプライベートを大切にしたいから、と。
いつも仕事のことばかり考えているワーカホリック気味な私には、うらやましい話です。会社を出たら仕事のことを忘れようと思っても、気になっている仕事があると、なかなかそうは行きません。今も、大変な仕事を抱えて、24時間仕事が気になって落ち着きません。夢にまで出てくるので、困ったものです。
仕事とプライベートをきっちり切り替えるのは、健全なことで、私もそうありたいと思っています。

さて、以前勤務していた会社にも「仕事のオンオフをはっきりさている」と言っている同僚がいました。
彼女の場合は、どんなに忙しい時期でも残業は拒否、会社を出たら一切仕事に関係する事をしませんでした。緊急で確認しなければいけない事があってメールしても、電話しても、それに対して返信もなければ電話にも出ませんでした。

スポンサーリンク

嫌がらせか、単なる無責任か

ある時、クライアントとの約束の時間が午後から朝に変更になって、彼女が作っていた資料が、翌朝一番に必要になった事がありました。私はそれを持って彼女が出社する前に会社を出なければなりません。
プロジェクト専用の共有フォルダの中にも、その資料は見当たりません。(そこに入れておくのがお約束だったのですが…)
彼女の使っているパソコンの中を探しても見つからないので、どこにあるのかを確認したかったのです。けれど、彼女に連絡がつかず、私は仕方なく同じ内容の資料を作らなければなりませんでした。

それほど大変な資料ではありませんが、二度手間です。

翌日、彼女にその事を言うと「あ、メール見たよー。でも私、会社を出たら仕事のメールも電話も対応しない人なんだよね。だって、プライベートの時間だもん。大変だったみたいだね。ごめんねぇ」と、自分の振る舞いで人に迷惑をかけたなどとは微塵も感じていないようでした。

夜中にメールや電話をしたわけではありません。
彼女が会社を出た1時間後くらいです。時間にすれば午後7時くらいです。翌日にプレゼンがあること、それには彼女が作っている資料が必要なことを、彼女は知っていたはずです。
メールを見たのなら、返信をしなければならない内容だと分かったはずです。それを、「プライベートの時間だから返事をしない」と言うのは如何なものかと。

嫌がらせか?と思いましたが、被害に遭っているのは私だけではなかったので、そういう人だったのでしょう。

オンオフをきっちりつけることは大切かもしれません。けれど、プライベートな時間を大切にすることと無責任なことは、違うと思います。
退社後に家で仕事をしてくれと言ったわけでも、休日出勤を強制したわけでもありません。休日や退社後に連絡をするなど稀で、よほどの緊急事態だけです。

それを、彼女は「無視」したのです。自分が返答しなければこちらが困る事がわかっていたのに、です。

仕事を舐めてませんか?と思う瞬間

今でも、同じようなことが時々起こります。メールの返事をしない人や電話に出ない人。
翌日に返事をすれば良いことはそれで構いませんが、その日中に返事がないと困る事に返事をしません。しかもそれは大抵、イエスかノーで答えられる単純な事です。

出先から終了報告メッセージを送って来た同僚に、受信後すぐに「どこまで終了しましたか?」と返信をしても、一向に返信がありません。専用のチャットシステムを使用していますが、LINEと同じようにすぐにスマホにメッセージの受信通知が表示されるので、見ているはずです。
進捗によっては、翌日私が持参する資料が違って来ます。

結局、この時も返事は来ず、私は余分な資料を準備していくこととなりました。

翌日、「ちゃんと返事をしてほしいんだけど」と言っても、「私のその日の仕事は終わったし、疲れていたから、もう仕事のメッセージは見たくなかった」と答えた同僚。

でも、終わったから直帰するってメッセージが来たの、終業時間前だったよね?と思いました。

持参する資料の準備など、大した手間ではありませんでしたが、それでも、同僚の言い分が無責任だと感じる私の感覚はおかしいのでしょうか?

この類の人たちのいい加減な仕事のせいで、いつも尻拭いをするのは私です。平気で「だって、時間が足りなかったんだもん」と言います。「だから、早めにやってって言ったよね?」などと言えば「何とかなると思ったんだけどなぁ。ダメだったぁ。テヘッ」なんて言うので、どうしようもありません。

私が急いでその仕事の修正をしているのを横目に、彼女達は「そんなに目を釣り上げてたら怖いよ」「焦ったってしょうがないよ」と言います。そう言いながらのんびりコーヒーを飲まれた時など、張り倒したくなります。

誰のせいでこうなったと思ってるんだ!と。

それはもう、まじめに仕事をしている自分がバカらしくなるほどです。
人に迷惑をかけても、無自覚・無責任。けれど、何故か世の中は、そんな人達の方が幸せいっぱいに生きています。

いつでもトンズラ計画

彼らは、よく言えば天真爛漫。はっきり言えば、他力本願、無責任で我儘。

「誰かが助けてくれるよ、ちょっと無責任なくらいの方が楽に生きられるよ」、そんな風に言います。まるで、まじめにやっている私を「神経質で考えすぎ」と責めているようにすら感じます。
「全部自分で抱え込むからキツイんだよ」と言った人もいますが、どうして私が自分で抱え込まなければならないか、その理由を考えたことがあるのか?と言いたくなります。
きっちり仕事をしてくれとキツめに言えば「そんなんだから離婚されるんだよ!」と、まるで逆ギレのような言葉を言われる時もあります。

せめて最低限のクオリティを保って仕事をしてほしいと言っているだけなのに、なぜ人格を否定されるようなことを言われなければならないのかと思います。

適当に仕事をしていても、それでどうにかなっていく人たち。
仕事を舐めているとしか思えません。

けれど、彼女達が言ったように、現在進行中の仕事も最終的な責任がある仕事ではありません。私が勝手に責任感を発揮しているだけのことです。
それなら、もう、投げ出しちゃおうか?と真剣に考えてしまいます。

正直、
もう限界
(最近、この筆文字素材がお気に入り……)

他でやっている仕事の目処がついたら、この会社からは手を引こう、そう思っています。ええ、プロジェクトの途中でも目処がついたらトンズラします。

自分の心と体の健康の方が大事です。
けれど、いつでもトンズラしてもいいように、引き継ぎの書類だけはきっちり作っている自分に笑えます。

スポンサーリンク

仕事,困った人たち

Posted by Hana