メッセージアプリの恐怖 ただの『。』 それ「ハラスメント」なの?
このところ、よく見かける言葉に「マルハラ」なるものがあります。
何だそれ?と思っていたのですが、「マルハラ」はLINEなどのメッセージアプリで句読点の『。』をつけることだと知りました。
若い世代は、語尾に『。』をつけられると「怖い」とか「威圧している」「怒っている」「冷たい」と感じるのだそうです。
つまり、メッセージアプリで『。』をつけるのは「ハラスメント」だ、と。
どうしてそんなに『。』が怖いのか、オバちゃんの私には理解不能ですし、それを「ハラスメント」とまで言うのには恐怖すら感じます。
マルをつける世代にとっては別の意味で「マルハラ」です。
若い世代の価値観が「正義」なの?
最近の若者は、メッセージを会話文のように短くやりとりし、『。』も付けないようです。
デジタルネイティブでない世代にとって、メッセージアプリはメールの代わりなので「文章」を送りますが、デジタルネイティブの若い世代は「会話」なのでマルをつけないのでしょう。そう考えれば、彼らがマルをつけない理由は「なるほど」と思えます。
なので、この「マル」の扱いは、世代間で違いがあることをお互いに理解しておけばよいのでは?と。
マルが怖い世代同士で「マル怖いよ」と言うなら理解できますが、若い世代の価値観を他の世代にまで押し付けて「ハラスメント」とまでいうのはちょっと行き過ぎ……、な気がします。
私の世代から見れば、
『明日の打ち合わせはどこで待ち合わせましょうか?地下鉄の2番出口でどうでしょう?』
なんて内容を
『明日の打ち合わせですが』
『どこで待ち合わせますか』
『地下鉄の』
『2番出口でどうでしょう』
と5回くらいに分けて送られてくるとイラッとします。通知音が何度も鳴って「威圧感」感じますけど……^^;
短い文章で送るのは若い世代の特徴、とこちらは理解しているので「まあ、若者だからね」と受け入れますが、「今時は仕事の連絡もこんな感じなのか」と複雑な気持ちにはなります。
「マルハラ」と言われ、気を使って絵文字を使えば「おばさん構文」と言われ……。若者の基準に見合わなければ「アウト」な雰囲気もどうかと思います。
若者の基準に合わせないと、何でも「ハラスメント」になるっぽいのも、恐ろしいです。
知人は若者に気を遣って「マル」をつけず、短い文章で返信をしたら、「おばさんなのに、おばさん構文じゃないのは怖い」だの「若者ぶっててイタイ」と言われたそうです。
一体どうしろと?と思います。
今時は、遅刻や勤務中のスマホゲームをちょっと注意しても「パワハラ」と言われ、やりたい放題。若者よ、ちょっとわがまますぎないか?