知らなかった!「最低賃金」は「正社員男性に養われているパート女性」がモデルケースだった

雑感

もうすぐ選挙。私のアパートのポストにも投票のお知らせハガキが入っていました。けれど、私は自分の住む地域の候補者が誰で、何人いるかもよく知りません。政治に全く期待することができない私は、そもそも選挙にあまり関心を持てません。

先日も、出張先で見かけたポスターに(確か社民党)「最低賃金1500円」と大きく掲げられていました。それを見た瞬間「ちょっと大きく出すぎてないか?」と思いました。東京都の現在の最低賃金は985円なので、約1.5倍以上です。そのポスターがあった地方都市の場合は約1.6倍。「儲かっている大企業はともかく、中小零細企業にそれをしろって無理でしょ」と思いました。

個人的には、全く現実的ではない金額です🙄

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最低賃金って何が基準なの?

が、そもそもの「最低賃金」って、何を基準に「最低賃金」なのだろう?と思いました。
東京都の最低賃金で1日8時間働いて7,880円×20日間=157,600円です。
地方都市の場合は、150,000円にも満たないはずです。
そこから税金や国民健康保険や国民年金などを差し引くと、100,000円残るかどうかくらいではないでしょうか?

最低賃金では、残業やダブルワークなど、正社員の何倍も働かなければ「普通の生活」はできない金額です。
どうやら、「最低賃金」は「最低限の生活ができる賃金」ではないようです。

ちょっと調べてみたところ、こんな記事を見つけました。

日本商工会議所の偉い人曰く
「最低賃金で生計の全てを賄っている家庭はあまりいないだろう。例えば一家で主婦がパートで働くときに最低賃金の対象になることがある」

簡単に言うと「最低賃金=家計補助賃金」、つまり「男性に養われている女性」を前提にした「最低賃金」なのだそうです。

最低賃金が「正社員男性に養われる主婦パート」をモデルに決められているなんて、今の時代に何やってんの?と思います。
このような思考回路のおっさんたちは、非正規雇用で家賃を払って生活しているシングルが多く存在していることを知らないのでしょうか?知ってるよね?「面倒くさいから見なかったこと」にしてるよね?と思ってしまいます。

「最低賃金」では暮らせない

「家計補助賃金」として算出された「最低賃金」。これじゃ、非正規雇用者が暮らせないのは当たり前です。主婦のお小遣いや家計の足し、学生のお小遣い目的のバイトなら十分でしょう。けれど、最低賃金に近い時給で働く非正規雇用のくシングルは、ダブルワークやトリプルワークしなければ暮らしてゆけません😣
(実際に私もトリプルワーク以下では暮らせません😅)

そう考えると「非現実的な数字」と思った「最低賃金1500円」は決して非現実的ではなく妥当な金額に思えます。
シングルが家賃を払って暮らしていくには、月収25万円くらいが必要です。それだって、税金や保険を引けば家賃や光熱費を支払えば、決して「余裕のある生活」とは言えません。
けれど、無理をしてトリプルワークをしなくてもよければ、精神的にも体力的にも楽に暮らせます。

「最低賃金1500円」は業績が良くない中小零細企業にとっては支払える賃金ではないかもしれません。最低賃金をクリアするために、人を減らすことも考えられます。「最低賃金を1500円に」、と言うなら、ぎりぎりの人手と予算でやっている中小零細企業の問題も解決しなければいけないでしょう。

今でも、ある程度のスキルを必要とする今の仕事よりも、都心部の飲食店の学生バイトの方が時給が良いという現実。

時給1500円は、私の働いている職場も、実現不可能でしょう。もう7年位以上、1円も時給は上がっていません。
同僚には、その倍くらいもらってもおかしくないようなスキルの人もいますが……。

文句があるなら、納得のいく給料のもらえる職場へ行けばいい、というのが今の職場のスタンスのようです。なので、私は遠慮なくそうしようと思っています。
頑張って勉強して資格を取らなきゃ!

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仕事

Posted by Hana