仕事の打ち合わせをしたら「不倫」を疑われる

その時私は30代だった

猫の写真

仕事相手と、カフェで打ち合わせをしていたら、相手の奥さんらしき人に不倫を疑われてしまったことがあります。
10年前のブログ記事のバックアップの中から見つかったもので、私はそんな出来事があったことをすっかり忘れていました。30代の私は、今よりもずっと色々な出来事に遭遇していたことが分かります。面白いので、こちらも当時の文章のまま載せてみようと思います。

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不倫を疑われて、静かにキレる私

今回は、突然、自宅兼事務所に「仕事相手の奥さん」らしき人から電話がかかってきて問い詰められた、という事件です。よくこんな文章を書いていたなぁ、と思える文体が、我ながら「若いなぁ」と思ってしまったりして。
当時は、仕事でも、プライベートでも「完全武装」状態で生きていたような気がします。今よりも、「1人でやらなきゃ!強く生きなきゃ!」と言う気持ちが強かったのでしょう。この記事もかなりアグレッシブな感じです。

タイトルは「どういうご関係ですか?って言われても」です。30代前半の出来事なので15年近く昔の話です。

「どういうご関係ですか?って言われても」 by 15年位前の私

「Yさんと、どういうご関係ですか?」
事務所兼自宅を引っ越した直後にかかってきた電話である。
Yさんは、当時一緒に仕事をしていた男性である。彼は妻帯者で、デスクの上に家族の写真を飾っているような人だ。

名前も名乗らない電話の主は、声からして中年の女性である。
一体何者?着信中の相手の電話番号を調べたが、もちろん非通知だ。
ワケの分からない質問に答える前に私は、相手を確認した。

「失礼ですが、どちらさまですか?」
「……、タナカ、です。」

おそらく、本名ではないだろう。
電話の主、タナカはしつこく
「Yさんと、どういう関係なんですか?」と聞いてきた。
私は、「どういう関係って、仕事の関係ですが」と答えた。本当の事である。
するとタナカは
「そういう意味じゃなくて……」となんだか歯切れが悪い。

ははーん、そういうことか!
どうやらタナカは、私とYさんが『うっふんな関係』と思いたいらしい。

「じゃ、どういう意味ですか?」
と私が反撃するとタナカは、急に早口になって
「二人きりで打ち合わせなんかするんですか?!」
と言った。
二人きりで打ち合わせって……。おいおい、である。
「仕事ですよ。打ち合わせに親や友達を連れて行くんですか?」
と言いながら、何となく腹が立ってきた私は
「あなた、どういうつもりでこんな電話してるんですか?失礼じゃないですか?」
と付け加えた。
するとタナカは
「ある人に頼まれて調べてるんです」と言う。

……ヒマな主婦の探偵ごっこかよ!

タナカはスッポンみたいにしつこく
「二人きりなんて変じゃないですか?!本当に何もないんですか?!」
と食いついてくる。
あまりのしつこさにげんなしりした私は
「そんな事言われたら、私、クライアント全員と疑われなきゃならないですか」
と言った。
「でも、Yさんには奥さんいますよね?」
とタナカ。

だ・か・ら〜〜、仕事だっつーの!

ブッチリいった私は
「タナカさん、あなたね今非通知でかけてきてますけど、しかるべき人にお願いすれば、あなたの住所も本名もすぐに分かるんですよ。ビデオレンタルで何を借りたかもです。これ以上おかしなことを言うなら、ウチの弁護士を連れて伺います。じっくり話しましょう。いつがいいですか?」
と言ってやった。

今の私:そうそう、この頃、理不尽なことを言う相手を脅してたよね、私😅

タナカは
「えっ……」
とびっくりしたような声を出して
「わ、わかりました、もういいです」
と言ってあっさり引き下がった。反撃のし甲斐がなさすぎである。

今の私:そう言う私も性格悪いかと💧

もちろん、「しかるべきところ」に知り合いはいないし、「ウチの弁護士」もいない。
ハッタリである。
もしかしたら、Yさんの奥さんだったかもしれない。
が、仮に私とYさんが『ウッフンな関係』だったとして、本人のところに電話をしてきたって「ハイ、そうです」なんて言うわけがないではないか。
探偵ごっこをするのもいいが、もうちょっと頭を使えよ、と思った私である。

今の私:なかなか上から目線な私、若いなぁ……(ため息)

言葉も態度もアグレッシブだった私

今の私から見ると、「こんな浮いた話があるなんて、若かったのね」と思ってしまいますが、当時の私は、特に仕事の場で「相手になめられないように」と「完全武装状態」でした。プロとして仕事をすることに徹していた私にとって「不倫相手と間違えられた」という出来事は、許しがたい出来事でした。
相手も私もビジネススーツを着て、ファイルを広げて打ち合わせをしていたのに、それを「不倫現場」と思われたのは、働く女性をバカにされているようにも感じました。

けれど、今思えば、家族思いに見えたYさんは、奥さんから不倫を疑われるような何かがあったのではないかな、と思います。でなければ、あんな電話が私のところにかかってくるはずありません。
そういえば、あの電話があった後、しばらくの間、夜中に無言電話が何度もかかって来ました。きっとYさんがいない夜に、私の在宅を確かめるために電話して来ていたのではないかと思います。

うんざりした私は、Yさんに「不倫してるの?私、奥さんに不倫相手と間違えられて困ってるんだけど」と言ったことがありました。彼は「えぇぇ……」とゴマかしていましたが、明らかに目が泳いでいました。それから、無言電話がかかってくることは無くなったのですが、Yさんが奥さんに何か言ったのかどうかは、謎です。

Yさんとは、最後の仕事をしてから、10年以上音信不通ですが、風の噂では最近、離婚したらしいです。思わず、あの頃の「不倫疑惑」がその原因の一つだったのかしら?なんて思ってしまいました。

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人生

Posted by Hana