NHKだけを受信できないようにするイラネッチケー

NHK

テレビの写真

先日、NHKだけを受信できないようにすると言う、興味深い代物を見つけました。その名も「イラネッチケー」、ネーミングも笑えます。
アンテナ入力端子などに取り付けて、NHKのテレビ周波数だけを遮断して映らなくするアンテナフィルタだそうです。
私はこんな装置があることを全く知らなかったのですが、4年くらい前からネットで販売されていて、Amazonでも購入できます。

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イラネッチケーでNHKをカットする

私は、NHKと契約したくないと言う理由から、自宅のテレビはアンテナケーブルもB-CASカードも取り付けていません。テレビはあれどテレビは映らない、と言う状況です。AmazonビデオとDVDの再生専用になっています。

けれど、この「イラネッチケー」を取り付ければ、NHKだけを受信しないようできます。これで、放送法64条にある「協会の放送を受信することのできる受信設備」には該当しません。

協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会とその放送の受信についての契約をしなければならない。

—放送法64条 一部抜粋

これをつければ、「協会の放送」を受信ぜずに民放は見られることになります。私はまだこれを試していませんが、ちょっと興味があります。周波数帯域が地域によって違っているので、購入前には自分の居住地域で使えるのかどうかなど、色々と確認が必要なようです。

一度契約すると抜けられないNHKの恐ろしい世界

さて、この「イラネッチケー」については、裁判もあったようです。その判決は「アンテナ端子に取り付けるイラネッチケーは取り外しができるので、受信できる状態にできる」ことから、NHKとの契約義務がある、と言うものでした。

なんともえげつない判決……、と思ってしまいました。

これじゃ、私のテレビもアンテナケーブルをつなぎ、B-CASカードを装着すれば民放を含めたテレビ放送を受信できるのでNHKとの契約義務が発生すると言われそうです。ゲーム専用にテレビを使っている人にも同じことが言えます。
私の持っている、10年前のワンセグ機能のついた携帯電話だって壊れてはいないので、「使えるようにできるなら契約義務がある」と言われそうです。

なんだか、めちゃくちゃじゃないの?

NHKが嫌われるのは、こんな「腑に落ちない理由」で受信料を徴収しようと言う体制ではないでしょうか?イラネッチケーを取り付ける人は明らかに「NHKは不要、受信できなくてもいい」という意思を示しています。私のように民放すら映らないようにしている場合も同様です。
なのに、あれこれと理由をつけて契約義務を主張してきます。そして、テレビを見ない生活をしようと思っても、一度契約すると解約することは不可能なほど難しいところも厄介です。

それはまるで、一度入ったら抜けられなくなるマフィアのような世界だと思います😱

屁理屈だらけの受信契約義務

さて、イラネッチケー裁判で敗訴した人は、今度はイラネッチケーを取り外せないように強力接着剤でくっつけ、取り外そうとすればテレビが壊れるという状態にして再び裁判を起こしました。

判決は、NHKと契約義務はないと言う結果。

物理的に映らなくするのではなく、ハードウェア的に映らなくしないとNHKは「払え」となるようです。
けれど、この判決にご不満のNHKは、「受信できるかどうかは問わず、テレビがあればとにかく払え」というシステムにすることを検討しているとかいないとか……。

私のテレビも中のチューナーを破壊、昔のワンセグ機能つき携帯電話もワンセグ機能を破壊しないと契約義務があるってこと?と思いました。そんな理由で受信契約を迫るとしたら、まるで屁理屈だと感じます。
一般企業がそんなことをしたら「送りつけ詐欺」と言われてもおかしくない状況です。

……と言うことで、イラネッチケーを取り付け、堂々と受信料を支払わないと宣言するには、強力接着剤で固定する必要があるようです。いっそハンダ付けすれば、確実かと。

最初からイラネッチケーを取り外し不可状態で装着したテレビがあったら、すごく売れるんじゃない?と思いました。

NHKのシステムは時代に合っていない

先日、私がNHKを理由にテレビを映らなくしていることを知っている友人が、NHKの番組を録画したDVDをくれました。猫好きの私に「アパート、猫を飼えないって言ってたよね?これNHKだけど猫番組。癒されるよ」と。
この番組を毎日放送してくれるなら、受信料払ってもいいかも、なんて思いましたが、どうやら週に一度とのこと。

週に一度の番組のためにテレビを復活させる気にはなりません。

NHKは、受信料を払えという封筒を送りつけたりする努力よりも、どうしたら「契約したくなる」システムになるかを考えた方が良いと思います。例えば、基本的な放送のみを受信できるようにして、たとえ見なくても我慢できる金額まで年間契約料を安くする(3000円くらいかな?)、あとはドラマやドキュメタリーなどチャンネルを分けて、チャンネル毎に月300〜500円にするとか。

そうすれば、視聴者は見たい番組が見られて、NHKも今よりも受信料が入ってくるんじゃないの?と思います。

そこまでするには、もっとコンテンツが必要になるのかもしれませんが、それはNHK側が頑張るところでしょう。今時、「受信できるんだから受信料を払え」なんて「上から目線」なスタイルが時代に合っていないのです。
お金を取りたいなら、契約したくなるような魅力的な番組を作ることが一番だと思います。

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Posted by Hana