もしも離婚していなかったら?と考えてみたけれど、やっぱり離婚して正解だったと思う理由

先日「こんな時でも、一人は気楽でいいよね」と既婚子持ちの知人に言われ、普通に「だよねー」と答えてしまいました。
コロナ禍で、家族の絆や大切な人たちとの繋がりがアピールされがちで、孤独を感じることや、一人で具合が悪くなったらどうしようとか、色々な心配を差し引いても、きっと私は一人が「快適」なのだろうな、と思います。
家族への感染を心配する必要もなく、自分の心配をする必要もないし……。
そして、ふと思いました。
もしも、離婚していなかったら、今どうなっていたのだろう?と。
元夫とのホラーなステイホームを想像してみる
……考えただけで、ぞっとしてしまいました。あの元夫と「ステイホーム」など、ストレス満載でコロナよりも恐ろしい気がします。
おそらく、元夫は自粛無視、マスク拒否、不平不満の嵐だっただろう、と思うからです。
テレビで「自由を奪うな!」「マスクは弱さの象徴」とマスクを拒否して3密状態で叫んでいるアメリカ人を見ると、元夫もあのカテゴリーだろうな、と🙄
欧米人のほとんどは「マスクは不審者」「マスクは変な病気の人がするもの」が常識です。マスクをしているのは「自分が不審者だ、病気にかかっていると言っているようなもの」なのだそうです。
このご時世、そんなことを言っている場合ではないのですが、未だに欧米ではマスクをしない人が多くいます。感染症の恐怖よりもマスクへの拒否感の方が優っているように感じます。
だから「マスク義務化」なんてなっちゃうんだろうな、と思います。
マスクに抵抗がないアジア人は、義務化しなくても素直にマスクを付けるので法律や条例を作って「義務化」しなくても済んでいる気がします。
さて、あんなに辛かった二度目の離婚も、今思い返すと「離婚しといて良かった」と思います。
日常の些細なことから、クレジットカードを使い込まれたことまで、考えれば考えるほど、嫌だったことばかり思い出します。ただ、ただ、我慢していたな、と。
あいつは、単なるヒモのモラハラ男だった、と。ここは、自分の男性を見る目のなさを棚に上げて、「ヒモを養えるくらい甲斐性があった」と武勇伝化(?)したくなります😅
結婚生活で嫌だったことを振り返ってみる
本当に些細なことから問題だらけな事まで、今更振り返っても不毛なのですが、ちょっと思い返してみました。他人事だと考えると、何だか笑えてくるのが不思議です。
1.テフロン加工のフライパンを空焚きする

テフロン加工のフライパンは空焚きするとコーディングが剥がれてダメになってしまいます。取説にも「空焚き禁止」とあります。
私は、そのことを説明したのですが、元夫はいつも煙がもくもく出るまで空焚きしました。
ええ、異臭が漂うほどに!
260度を超えると、コーティング剤の熱分解が始まって有毒ガスが出るので、その手前かと……。
元夫は、いつもフライパンに油を入れて火にかけ、それから卵とベーコンを冷蔵庫から出し、卵を割り、ベーコンをカットし……とやっていました。
何度も「フライパンがダメになるから空焚きはやめて」と言っても「細かいことを言うな」と逆ギレ。
そのくせ、「このフライパンはすぐにくっつく」と文句タラタラ。
いやいや、そのフライパンがくっつくのは、アンタのせいだと思うけど。
大事に使っていたティファールはあっという間にダメになり、それ以来、スーパーの安いフライパン、そして最終的には「心ゆくまで空焚きしても心配ない」鉄のフライパンとなりました。
2.バターを真ん中から掘ってパンくずまみれにする

私はバターを端から使います。パン屑などが混入しないように必要な分だけを切り出し、バターナイフにパン屑がついていたら拭いてから使います。
けれど、元夫はバターの真ん中から掘ってパンに塗り付け、パン屑だらけのバターナイフで、またバターをとって塗りつけるので、バターの容器の中はパン屑だらけで「それ、パン屑スプレッド?」と言いたくなるほどでした。
いちいち細かいことを言うのも嫌だったので、最初は元夫が使うたびにパンくずを取り除いていましたが、だんだんと面倒になってきました。
けれど私はパンくずまみれのバターは嫌だったので、四角いバターを切りながら使うことにしました。元夫は切るのが面倒だからと、容器入りにこだわっていたので、それぞれが別のバターを使うことに。
そしてある日、元夫が「バターがパン屑だらけだ!」と文句を言いました。
それ、アンタしか使っていないと思うんだけど……
3.トイレでなくバスルームで吐き戻す

元夫は、胃が弱いのか、よく吐きました。嘔吐恐怖症気味の私には、一番苦痛だったことです。
普通、気分が悪くなったらトイレに行って吐き戻すと思います。けれど、元夫は何故かお風呂場で吐き戻していました。
シャワーで流せば済むし、それに、汚れた便器に顔を突っ込むなんて絶対に嫌だ と言うのです。
毎日掃除しているのにトイレが汚れるのは、元夫が立って用を足すからです。(コントロールも悪い?)
シャワーで流せば済む、なんて、排水溝が詰まるんですけど?
流せば済むのはトイレで、お風呂はそうはいかないんですけど?
汚物が排水溝に詰まったまんまのお風呂に、気持ち悪くて入れるわけないだろ!
私が毎回、ハイター片手にゴム手袋をつけて掃除するのが気に入らないようでしたが、そもそもいい大人が自分の粗相の後始末もできない方がどうかと。
またやったらアンタも一緒にトイレに流してやる!
となぜ言えなかったのだろう?と思います。
4.週末は朝まで女友達とチャット

私は週末の夜を元夫と過ごした記憶があまりありません。元夫は週末になると、母国の男友達や「Best Friend」の女友達と、朝までチャットしたり、オンラインで一緒に映画やドラマを見て過ごしていました。
私が「たまには一緒にテレビドラマを観ようよ」と言っても「友達と約束してるから」と付き合ってはくれませんでした。
私も、外国で生活して働いて大変だろう、思いっきり母国語で友達と話したいだろう、とそれを許していました。
けれど、よくよく考えてみれば、元夫は職場でも家でも英語で話していたので「いつも、思い切り母国語だったじゃない」と。
最初の離婚をして10年間一人で暮らし、元夫と結婚した私は「一人ではない」と言うことが、とても嬉しかったように思います。
隣の部屋で元夫が友達と話している声が聞こえてくる、それを「一人じゃない」と幸せすら感じていた私。
あーあ、愚か者よ……
と思います。
5.体調が悪くても、いつでもどこでも「通訳」を強要される

元夫はオタクでした。日本に住んでいる外国人にはよくある日本のアニメとゲーム大好きというパターンです。私もカテゴリーは違えどオタク気味なので、オタクなのは一向に構いませんでした。
問題は、自分の欲しいオタクグッズが店に在庫があるかどうかを私に電話で確認させたり、店に同行することを強要することでした。
暇と時間のある時ならば良いですが、忙しかったり疲れていたり、さらには体調が悪い時もお構いなし。体調が悪いから、と断ると不機嫌になって面倒くさいことになりました。
私の体調よりも自分の欲求の方が大事なのですよねぇ……。
具合が悪くて黙っていると「なんでそんなに不機嫌なの?」と逆ギレモードになるし😅
元夫が体調が悪いからと病院に連れて行けば、「診察室がカーテンで仕切っただけなんてプライバシーに配慮してない」とか不満タラタラ。挙げ句の果て医療用語に迷っていると「なんでちゃんと英語で説明できないの?」とダメ出し。
ここ、日本なんだけど。日本語を覚える努力しないアンタの方が問題だと思うけど。
それに、医療用語をスラスラ通訳できるほどの実力があったら転職してるし。
いつも「キミは英語が話せない」って言っているくせに、なんで通訳させるわけ?
6.映画は私の好み無視 チケット代は私

時々、映画を見に行きましたが、見るのはいつも元夫好みのアクション系やアメリカンヒーローもの。私も好きなので、それほど大きな問題ではありませんでしたが、私の見たい映画は何かと文句をつけて(今風に言うとディスる)、絶対に選ばないのは腑に落ちませんでした。
興味のない映画は一人で行ってもらいましたが、チケットはオンラインで買っていたので、支払いは私のカード。「僕のカード、日本のじゃないから使えないんだよね」と。(いや、使えるはずだけど?)
「後で払うから」って一度も払わなかったよなぁ……😑
そう言えば、私のお気に入りだった海外ドラマも散々ディスっていたくせに、”Best Friend”の女友達が好きだと言うと、コロッと「このドラマすごく面白いよね」と絶賛。
どう考えても離婚は「正解」だった
色々と書いてみると、明らかにおかしいのに、何故あの時それに気づかなかったのか?と思います。
明らかにモラハラですが、その渦中にある時「それが普通ではない」ことに気づかない、と言うよりも、認めたくないのだと言う気がします。
周りの人が見れば、明らかに異常なことでも、当事者にとっては「愛されていない」と言う現実は受け入れがたいものです。
あの頃の私は、一人で生きたくなかったし、元夫を愛していました。だから、第三者が「それおかしい」「離婚レベル」と言われても認めたくなかったのです。
元夫は、私のお財布とビザ目当てで結婚し、永住権を取ったら離婚して女友達と一緒に暮らす、最初からそんなシナリオだったのかも知れません。
それでも、当時の私は元夫が好きだったし、一緒にいたいと思っていました。今なら「私はどうかしていた」と思うおかしな事も、許せてしまっていたのです。
離婚した後、本当に辛かったですが、今は「離婚は正解だった」と心から思えます。
……そして、最後に言えるのは
そもそも、そんな男と結婚した私が、一番の問題だった
です。