アメリカの離婚制度の悲劇 (2) 平和な日が来るのはいつ?

離婚ストーリー

離婚成立後もA氏は、相変わらず元妻のKさんに振り回されている様子です。外野の私に言わせれば、「汚い手を使う相手は徹底的に叩き潰せ!」なのですが、子供のいるA氏はきっと「子供の母親」を犯罪者にしたくないと思っているのでしょう。何とか穏便にことを収めようとしている様です。

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国際離婚とハーグ条約

国際結婚で子供がいる場合は、離婚は更に大変です。子供の親権や養育費はもちろんですが、「国際的な子の奪取の民事面に関するハーグ条約」(ハーグ条約)が問題になることがあります。これは、子供の連れ去りによって起こる生活基盤の急変、一方の親や友人との関係の断絶などから子供を守るためのものです。なので、一方の親がもう一方の親に黙って子供を別の国に連れ去ることはできません。

けれど、Kさんは何が何でも子供を連れて日本に帰りたいと思っているようです。離婚成立前に、Kさんは警察に「別居中の夫から暴力を受けた」と訴えました。夫が犯罪者になれば日本に子供を連れて帰ることが出来るからです。もちろん、そんな事実はなく、それが狂言だとKさんも認めましたが、自分のためならこんな嘘までつくのかとびっくりしました。

Kさんは離婚を切り出す前に、A氏に内緒で子供のパスポートを持ちだそうとしたそうです。子供と日本に帰って、日本で離婚をしたかったというのです。彼女にとって、日本での離婚はいいことづくしでしょう。アメリカほど面倒な裁判もなく、ほぼ100%子供の親権は自分のものになり、住所を知らせなければ、子供と父親に面会させないことも出来ます。
何より、日本にいる愛人と過ごすことが出来ます。

無視された離婚合意契約書

現在、A氏の離婚裁判は終わって、親権等にはA氏とKさんがサインした合意契約書があります。
それに従って、子供達が父親と母親の家で半々に過ごすことになっていて、その他祝日や夏休みなどの過ごし方が細かく決められています。

……なのですが、Kさんはその合意契約書に記されたことを守らないというのです。守らない、と言うより無視しているようです。単独親権が欲しかったKさんにとって、共同親権は不満なのだそうです。

そして今も、どうにかしてA氏を合意契約書のペナルティーにあたる行為をさせようと、罠を仕掛けてくると言います。そのやり方はかなり汚いやり方です。気に入らなければ契約書の内容を無視し、相手を陥れようと平気で嘘をついて人を騙すので、手に負えないようです。
一体、どうすればKさんが静かになるのかと聞くと、A氏は「子供の親権全部を渡して、日本に帰れば静かになる」と言いますが、子供の親権をすべてKさんに渡すつもりはないと言います。

何よりも子供達が父親と離れたくないというので、Kさんが単独親権をとれば子供達が寂しい思いをしてしまいます。

終わらない裁判

A氏は、またKさんが親権に関して裁判を起こしそうだと言っています。
どんな汚い手を使っても、Kさんは親権をすべて自分のものにしたいと思っているようです。
裁判が終わっても、また裁判を起こそうとしている KさんにA氏はうんざりしていると言います。いつまでたっても平和な日々が戻って来ず、仕事にも集中できないので収入も不安定になってきます。

外国で離婚し、裁判のために自分で弁護士を雇い、周りの人間まで囲い込むKさんの逞しさは、ある意味感心しますが、彼女のしていること、残念ながら褒められることではありません。
自分の思い通りに事を進めるために、人を騙したり嘘をつくのは良くないことですし、そんな母親を見るのは子供達のためにも良くないのではないでしょうか?

私は、A氏の離婚を傍観するしか出来ませんが、A氏にとっても、Kさんにとっても、そして子供達にとっても、公平で納得できるような結果に落ち着いて、平和に暮らせる日が来ることを願っています。

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国際結婚,アメリカ

Posted by Hana