中国系ネットショップ もしや詐欺?カスタマーセンターとの攻防

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ショーウインドウ

2年前、ある通販サイトの広告を目にしました。そこには、素敵な洋服の写真とともに70%OFFなどと言う文字が踊っていました。
興味半分でそのサイトを見たところ、79ドル以上買うと日本への送料無料、とありました。海外通販で送料無料はとても珍しいです。大抵は、購入金額に応じて送料がかかります。そして、めちゃくちゃ安いのです。写真を見た限りでは素敵な洋服がたくさんあります。その通販サイト、言語は英語、運営会社の登記はロンドンになっています。

うーん、と思いましたが、私は値段の安さと送料無料に負けて「チャレンジ」してしまいました😅

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まさかの中国、China Post

私は4つの商品を選んで、80ドルほどの注文をしました。決済はPayPalが使えたので、クレジットカード番号を入力するよりも安全、とPayPalで決済。商品が届かないなどのトラブルがあっても買い手保護があるので、支払取り消しやチャージバックの申し立てをする事が出来ます。(面倒ですが……)

さて、ショップ側からは注文受付のメールが届き、あとは発送の通知を待つ事になりました。数日後、注文した商品の中2点を発送したとメールが来ました。それを見た私は、「うわ、これはマズイかも……😱」と思いました。

トラッキングナンバーがRO054******CN、末尾がCNと言えばChina Postだったからです。そう、中国から発送されていたのです。
どうやら、登記はロンドンですが、工場も拠点も中国、「トンデモ商品」で有名な中国系ショップのようです。

時々、ネットで「中国からトンデモな商品が届いた!」と、写真と一緒に紹介されているのを見た事があります。私は、色々な意味でドキドキしてしまいました。

まるで噛み合わない!カスタマーセンターとの攻防

そうして、早速、それは怪しい雰囲気になってきました。通知されたトラッキングナンバーが、何日経っても追跡システムに反映されず、追跡が出来ないのです。さらに、未発送の商品は2週間経っても発送される様子はありません。サイトにログインして調べてみると、ステータスは「発送準備中」。一体、発送準備に何週間かかるの?
荷物の追跡も出来ず、未発送分がいつになったら発送されるのかもサッパリ分かりません。仕方ないので、しょぼい英語力を絞り出してカスタマーセンターに問い合わせる事にしました。

『発送完了メールをもらってから3週間経つのに届かないし、RO054******CNで追跡すると「見つからないと」いう結果しか出ない。一体どうなっているのか?未発送になってる商品はいつ届くのかと併せて、直ちに連絡をください』と言う内容をカスタマーセンターに送りました。

どうにも怪しいカスタマーセンターの対応

すぐに返事が来たには来たのですが、それが絶句物でした😫

We shipped out 2 items on (日付): RO054******CN Check from: http://www.17track.net/

いやいや、だから、それがトラッキング出来ないって言ってるんだけど……。英語、通じてない?

さらに、私を脱力させたのが

The rest 2 items are out of stock now, (商品写真)20.95+ (商品写真)19.9=40.85$

残りの2点は在庫切れ、と言う一文です。

注文から3週間経って、今更在庫切れ?!サイト上ではめちゃ在庫あったのに、どういうこと?😑

まっとうなショップなら、在庫切れと分かった地点でその連絡があります。
けれど、このショップはこちらから問い合わせてから、初めて在庫切れと言うのです。もし、私が連絡しなかったらどうするつもりだったのでしょう?

商品の一部だけ発送して、残りは在庫切れとして放置、お金だけ取られる仕組み?

そして、店舗都合の在庫切れの場合、普通ならキャンセル・返金するか別の商品に変更するかを、お客側が決められるのですが、ここの場合、選択の余地はありません。
どうしても、返金はしたくないらしい😅

Here is 2 solutions i get for you:
1. We can return you 46$ coupon instead then you can use it to buy anything on our site in the future. Is that okay?
2. Or you can choose anything you like on our site which costs up to 46$.

若干上乗せした金額の範囲で、別の物を注文するかクーポンにするか選べと言うのです。
クーポンなんてぜんっぜんOKじゃないし、ちゃんと届くかどうかも分からない怪しげな店で再オーダーするのも、イヤなんだけど。
もう2度とこのショップでは買い物する気ナシ。

そもそも、このカスタマーセンターの人、ネイティブじゃないよね?と。だって、英語が微妙……
$マークを後ろにつけるの、初めて見たんだけど、$って前にけるものじゃないの?

カジュアルすぎる英語 私はアナタのお友達じゃない!

何だか、面倒くさい事になりそうだと思いながら、もう一度、トラッキングナンバーが追跡出来ないこと、クーポンではなく別の商品を選ぶ事、そしてその商品の商品番号と値段、URLを添えてカスタマーセンターに返信しました。

そして、その返信に私は倒れそうになりました。そこには、

Not a problem my dear.
It’s always been our pleasure to be at service for you (スマイルマーク)
Feel free to let us know if anything else we can do for you.
Have a good day

とありました。

“my dear"?アナタ、"my dear"って言いました?アナタ、私のお友達でしたっけ?

お客を"my dear"と呼ぶなんて、どんなカスタマーセンターなの?と口がぱっくり開いてしまいました。
アンタはロマンス詐欺師か!と突っ込みたくなりました。
それに、ぜんっぜん"Not a problem"じゃないし!
しかも次はスマイリーまでついてるし、大丈夫か?このカスタマーセンターの人……

私が日本人だから、なめてる?どうせ、日本人は英語できないから何も言わないだろうって思ってる?

あり得ないカスタマーセンターの態度にイラっとなった私は、カスタマーセンターの対応にクレームを入れてしまいました。私が怒っている事、お友達みたいな対応をされて不愉快である事、こちらの質問にきちんと返答していない事、変更した注文がどう処理されたのか連絡がない事への不信感、などなど。
それを、ものすごーく丁寧な英語で書きました。決して"F"ワードは使いません。送る前に、ネイティブの友達にチェックしてもらい「バカ丁寧でコワイ」メールを送りました。

これがチャイナ・クオリティのカスタマーセンター?

「バカ丁寧でコワイ」クレームメールを送ると、すぐに「いくらか真っ当な英語」の人から返信が来ました。けれど、私の名前が派手に間違っています。(あぁ、もうダメだ〜😅)
代替え商品の情報を送ったにもかかわらず、彼女は、まるで私がそれを知らせていないかのように「商品番号と商品名を知らせてください」と言っています。

とどめは、メールの最後にあった"Have a nice day~~"
ぜんっぜん"Nice day"じゃないわい!

語尾の"~~"、英語圏の人は、ふざけているように感じないのでしょうか?日本人の私にはふざけているとしか感じません。
怒っているお客に対して、こんな返信が出来るカスタマーセンター、これを「チャイナ・クオリティ」と言うのでしょうか?
ネイティブの友人曰く「中国だから、英語わかってないんじゃない?」

私は、「丁寧だけどキレ気味」な英語で商品番号と商品名を記載したメールを送りました。

すると、注文を受けた事を知らせるメールが、カスタマーセンターから来ましたが、そこには、また"Have a nice day~~"が……。私の名前は派手に間違ったままです。間違えるくらいなら名前を書くなよ、と思ってしまいました。
そして、最後のダメ押しがこれ

By the way, If you feel my service is helpful, could you please kindly click the “YES” in the email below? Thank you in advance.

ところで、もし私のサービスがアナタの役に立っていたら、この下にある"YES"のボタンをクリックしてくれない?
前もって感謝(←ここだけめちゃ直訳)

……誰がクリックするかぁ!ちゃぶ台ひっくり返すぞ!
その対応で"YES"を要求できると思っとるんかーい!

“Thank you in advance"は、日本語では「よろしくお願いします」というような意味ですが、相手の承諾を前提とした言い回しで押し付けがましく感じます。特に、今回のようなやり取りの後に、これを使うのはマズイんでないの?と。"Thank you for your cooperation"(ご協力ありがとうございます)あたりの方が、無難なのではないかと思います。

次の荷物はヨーロッパ経由で

これで、また未発送が続いたり、荷物をトラッキングできなければ、"Open Dispute"するしかないか……、と思っていました。
“Open Dispute"は直訳すると「オープン紛争」と言います。購入者を保護する仕組みで、荷物が届かなかったり、不良品だった場合に返金や返品をしてもらう手続きのことです。でも、ものすごーく面倒くさいです。

そんなことを考えていると、残りの商品2点をの出荷したと通知が来ました。
そこには、Tracking #:RC375******NL、"NL"はNetherlands、オランダです。どうやら、オランダ周りで荷物が来るようですが、何故オランダ?
China Postと違い、トラッキングもすぐに反映されていました。
すぐにクレームのメールを送ってくる「面倒な客」と思われたのか、ちょっとでも早く着く業者を選んだようです。(ちょっと勝った気分……😅)

中国からオランダを旅して、2週間もしない間に、それは私のところに届きました。

おいおい、最初のChina Postはどこに行った?

結局、ぐるっとオランダを回って後発の荷物が届いた2週間後、最初のChina Postからの荷物が届きました。お隣の中国から約二ヶ月かけて届いたと言う事になります。

中身は、「中国通販だからヤバイ」と期待した程トンデモ商品ではなく、普通に着られる洋服でした。若干、写真とは違いましたが……😅

Amazonでも時々見かけるChina Post発送

最近は、AmazonでもChina Postなど中国から送られてくる商品があります。コンピュータの周辺機器やスマホアクセサリーなど、ものすごく安いもので、到着予定が2週間〜3週間後となっているものは、大抵、中国から送られてきます。
先月、ラップトップ用の外付けHDを入れるケースを注文したら、Hong Kong Postで送られ来ました。こちらは香港からで、China Postと違い、トラッキングもすぐ反映され、10日程で届きました。

先週、Amazonで注文した商品も海外からで、英国発送でした。けれど、配送業者の情報が提供されておらず、トラッキングも不可。ちょっとドキドキしています。
送料無料だったので、きっと追跡番号がつかない安い配送方法なのかも知れません。

以前は、日本国内からの発送ばかりでしたが、最近のAmazonは海外から発送されるケースも結構あるので、気になる人は注文前にどこから発送されるのかよく確認した方が良いかも知れません。

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Posted by Hana