ネット婚活に潜むロマンス詐欺 自称イギリス人実業家(2)

婚活のユウウツ


さて、SKypeでチャットをしようと誘ってきた”Baldrik” 。この怪しいイギリス人実業家について、リサーチして見たくなった私は、Skypeの捨てアカウントを作り、そのIDを知らせると、すぐに”Hi Hana, I’d like to add you as a contact.”とコンタクトリクエストが届きました。

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私はまだあなたの”darling”ではありません

リクエストを承認すると、すぐにメッセージを送ってきましたが、いきなり

“Hello darling”

です。

あの〜、私、あなたの恋人でもなんでもないんですけど……

いくら外国人でも、まだ親しくもない相手を “darling” なんて呼ぶのはマトモな人ではありません。
一ヶ月ほどチャットしましたが、”Baldrik”が私の名前を呼びかけたのは、コンタクトリクエストの時だけです。おそらくこの詐欺師は同時に複数を相手にしているのでしょう。名前の呼び間違いを防ぐため、いわゆる「ペットネーム」で呼ぶのだと思います。

“Baldrik”のオンライン上のプロフィールは東京在住となっていたので、どこに何年住んでいるのかと聞くと、現在はプロジェクトの最終段階でロンドンにいる、とのこと。

やっぱり、怪しい……

そして、プロフィールが日本語で書かれていたので、日本語ができるのかと聞くと出来ないという答えが帰ってきました。「じゃ、どうやって日本語のプロフィールを書いたの?」と聞くと答えません。私の質問を無視して、別の質問をしてきます。
他にも、細かいことや突っ込んだことを質問すると、適当にはぐらかされて詳細を答えてはくれませんでした。(というか、答えられないのでしょうが)

甘い言葉に背中がザワつく

チャット中は大抵”Baldrik”が質問し、私がそれに答えることが多かったです。そして、私の答えに合わせた返事をして、「私たちは共通の価値観やものがたくさんあって嬉しい」と言ってきました。そうやって、相手の気持ちを自分に向けさせる計画なのでしょう。

そして、背筋がゾワっとするような、甘い言葉も最初の頃からガンガン言ってきます。チャットを数回しただけなのに、「日本に行って君と一緒になれる日が待ち遠しい」とか「一緒に、日本中を旅したい」とか。明らかに「結婚」を匂わせているのです。

そんな言葉に「私もあなたに会える日が待ち遠しいわ❤️」なんて返事をすると、「僕も待ちきれないよ、ダーリン」なんて返ってくるので、ものすごく面白かったです。

チャットの終わりになると、”Baldrik”がキスやハグの絵文字を使ってくるのがちょっと気持ち悪かったですが、ここは相手に合わせてキスやらハグやらの絵文字を送っていました。

そんな風に、気のあるふりをしてチャットを続けていたある日、”Baldrik”は、

thank you for coming my way darling I have deleted my (サイト名) account, I want to focus on being with you darling, I am not searching anymore, I think I have found a lovely and hardworking lady, you
And I hope you feel the same way too

とタイプしてきました。

ふーん。まだ、会ったことも、声を聞いたこともない私に決めちゃうんだねー。勇気あるねー!!この詐欺師、私が騙されてると思ってるんだろうなぁ

なんて思いましたが、外国人に慣れていない女性なら、詐欺師のこんな甘い言葉にコロっといってしまうのではないでしょうか。

この後、しばらくチャットをしましたが、だんだん面倒くさくなって、詐欺師には何も言わずブロックしました。

その時、詐欺師は日本に行く計画を立てていて、飛行機のチケットが〜、なんて話していましたが、仕事も忙しくなって来た私には、詐欺師と遊んでいる暇はありませんでした。

えっ?ロンドンにいるのに接続先IP、キプロスだよ?

私が、この詐欺師とやり取りをしていた頃は、SkypeのIDからIPアドレスを抜き出して、相手がどこからアクセスしているのかを調べることができました。残念ながら、今のSkypeでそれはできなくなってしまいましたが……。

私は最初のチャットをした後、Skype IDから相手の接続先を調べました。

IDから抜き出したIPアドレスは
IP: 78.158.143.197 | 167.88.109.194

ほほ〜う、キプロスとマルタですな……
マルタの方はワシントンも経由しているようですが、ネットワークにそれほど詳しくない私にはよくわかりません。

どちらにせよ、「ロンドン在住のイギリス人実業家」はロンドンではなく地中海の島にいるみたいです。
これで、相手がロマンス詐欺師であることは明らかです。

相手が詐欺師と分かったところで、騙されているふりをして詐欺師と会話をすることにしました。

当時、詐欺師がSkypeで使っていたプロフィール写真です。もちろん、これは本人ではなく、別人の写真です。詐欺師達は、勝手に人の写真をネットから盗って来て使っています。
ロマンス詐欺師

詐欺師のメールアドレスはYandex

チャットをしていた頃に、「メールしたいからアドレス教えて」と言ったら、こんなアドレスが返って来ました。

baldrik.galluzzo@yandex.com

……こ、これは、ロシアのフリーメールではないですか!
な、なぜロシア? もう、胡散臭さ満載です。

日本では、ほとんど知られていませんがYandexは、ロシアのポータルサイトの一つでロシア版Yahoo!みたいなものです。これは、そのフリーメールです。
何も知らないふりをして、「会社のアドレス?」と聞いたら、「そうだよ」と返って来ました。

今のところ、ロシアのフリーメールを使った詐欺師はこの”Baldrik”だけでした。

中高年女性の気持ちを食い物にするロマンス詐欺師達

この手のロマンス詐欺師達は、中高年の女性をターゲットにして自分を信じさせて結婚を匂わせます。そうして、相手の女性が自分を信用した頃、金銭の要求が始まるようです。(私はそこに行く手前で、飽きてやめてしまいましたが……)

さびしさを感じている独身女性の気持ちや、真剣にパートナーを探している女性の気持ちを弄び、食い物にするこの手の詐欺師を、私は許す事が出来ません。

未だに、詐欺師と思われる外国人からコンタクトが来ると、捨てアカウントを使って適当に相手をして詐欺師の「時間を無駄」にさせてやります。

詐欺師の多くは、米軍将校や紛争地帯に派遣されている兵士を装ったものが多いように思います。私が遭遇した「イギリス人実業家」も多いパターンで、たいていその仕事はオイル関係や建築関係のようです。

いずれにせよ、オンライン婚活の場で、すぐにサイト外でのコンタクトを要求する人物や、コンタクトを取り始めて間もないのに「愛の言葉」をささやく人物は、ほぼ詐欺師ですので、十分注意した方がよさそうです。

英語も不自然な言い回しや表記がある人には、注意した方がよいです。詐欺師の英語はネイティブが間違わないようなミスが目立つケースもあります。例えば、カンマやピリオドが抜けていたり、通常大文字で書かれる文字が小文字だったりします。

マトモな人は、すぐにサイト外でやり取りをしたがったり、愛の言葉はささやきません。婚活中のみなさま、汚い詐欺師に引っかからないように注意しましょう。

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2017年8月19日ロマンス詐欺, 婚活

Posted by Hana