ハンドメイドの憂鬱 値切る人たちとワガママな「お客様」たち

困った人たち

このところ、忙しくてなかなかハンドメイド制作の仕事ができないのですが、嬉しいことに制作の依頼が少しづつ増えています。と同時に、困った人に遭遇する率も増えた様な気がします。その代表的なのものは、「値切る人」と「クレーマ」です。
特に、知人(友人ではない)からの依頼は困ったことになる確率が高いです。彼らの中にはしつこく値切る人がいるからです。材料費を調べて計算し、「材料費は◯◯円くらいなのに、なんでこんなに高いの?」と詰め寄られます。

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材料費だけで作って

そんな人たちは「材料費だけで作って」と言います。「仕事でやっているからそれは無理」ときっぱりと断りますが、「ハンドメイドのサイトではこれくらいの値段で売っている」と更に食い下がられることもあります。
確かに、「これじゃ、材料費しか出てない」という値段で作品を売っている人はいます。

そんな作家さんは、お金のことを気にしていない「ハンドメイドが趣味」の人たちか、安く売っても利益がある仕入れルートを持っている人です。

私の作るものは、時間も手間もかかるので量産もできませんし、こだわりの素材を使っているので安売りできるものではありません。材料を仕入れるための費用や、デザインや制作にかかる時間、道具にかかる費用、それらを踏まえて作品の値段を決めています。

それでも、出来るだけ安くしているつもりです。もっと高くしても、売れるものは売れます。

私は、安いものが欲しい人は、安いところから買えば良いと思っています。
そう言うと、彼らは「オートクチュールとアンタでは違う。あんたは趣味の素人じゃない」と失礼なことを言い放ちます。私は、もう何年もそれを作ってお金をもらっていて「趣味の素人」ではありません。実店舗はありませんが「プロ」としてお金をもらって制作しています。

私がお金持ちで、趣味で作ってるなら材料費だけでも良いのかもしれませんが、私は仕事で作っています。赤字になるような仕事は受けるわけにいきません。

お客様は神様ではない

不思議なのは、値切る人に限って「注文してあげてる」という態度だということです。私は彼らに「注文して」と言ったこともなければ、そもそも、それを制作していることを言った記憶もありません。
誰かから聞いて「作って欲しい」と言ってきたにもかかわらず、何故か態度は「注文してあげてる」です。

私は「お金払えないなら作れないから」と突っぱねますが、しばらくの間ねちねちと言われます。そして周りの人に「あの人はがめつい商売をしている」なんて言うのですからたまったものではありません。
以前は、そんなことを言われると、いちいち気にしてしまいましたが、最近は「材料費だけで作ってくれないなんてがめつい」と言う人は放っておけば良いと思っています。「がめつい」と言って近寄ってこなければ、私にとってはラッキーなことです。

無理な注文をしてクレームを入れる「ヤバイお客様」

値切る人と同じく、私を悩ませるのは「ワガママなお客様」や「病んでる感じのかまってちゃんなお客様」です。
私の作品は一点ものです。その旨を商品ページに記載し、大きく「再販できません」と載せているのに、彼らはいきなり「これを作ってください」とだけメッセージを送ってきます。

材料が入手不可で再販不可の旨を説明し、丁重にお断りするのですが、それでも「なんとか作ってください」と返事が来たりします。「生産元が生産終了しているので、作れる見込みはありません」と言う内容を送ると、今度は「それならそうわかるようにページに載せておけ」といちゃもんをつけられるので、たまったものではありません。

「再販できません」って、大きく載せているんだけどなぁ🙄

作品説明にも、「生産元で素材の生産が終了しているため同じものをお作りできません」と記載しています。困った「お客様」はそれを読んでいないのか、読んでも無視しているのか、謎です。

再販できない作品に問い合わせはありますが、殆どの人は挨拶の言葉が最初にあり「似たものを作れますか?」とか「いつか再販できますか?」という質問形式でメッセージを送ってくれます。
そして、きちんと説明すると納得してくれる方が殆どで、別のものをオーダーしてくれる人もいます。そういった「普通のお客様」とは気持ちよくやり取りをすることができます。

喜んでもらえる作品を仕上げよう!とモチベーションも上がります。

けれど、一方的にワガママ放題の「お客様」に対しては「さっさと納品してしまおう」と思ってしまいます。最近は、この類の「お客様」は納品後も面倒なことになることがあるので、基本的にお断りすることにしています。
とにかく、丁重にお断りし続けます。面倒な「お客様」が納品後にクレームを言って来た時は、返品・返金で処理します。面倒な対応で時間を無駄にしたくないと言うのが理由です。悪質な人は返金を先にさせて返品してこない人もいますが、延々と困った人に対応するよりずっとマシです。

最近は、最初のメッセージの文面で「ヤバイお客様」かどうかの見当がつくようになってきたので、「要注意フラグ」が付いたお客様には慎重に対応し、オーダーの場合はお断りしています。

発送は追跡可能な方法で

ごく稀にですが、悪質な人は、受け取っているのに「受け取っていない」とクレームを入れてくることがあります。
ある時、お届け済みになっているにも関わらず「届かない」と言ってきたお客様がいました。
その時は追跡番号できる方法で発送していたので、追跡してみたところ数日前に「配達済み」となっています。考えられるのは、誤配かポストからの盗難としか考えられません。

私は、追跡結果で「お届け済み」になっていること、郵便局に調査を依頼する旨とその際にお客様に郵便局から連絡が入るかも、と伝えました。
すると、あっさりと「ポストに入っていました」と返事が来ました。

……何日もポストを確認しない人もいるのかしら?あの荷物、結構大きいから目立つと思うんだけど🙄

どうやら、届かないと嘘をついて「キャンセル・返金」で返品はせずに、タダでものを手に入れようとする不届き者もいるようです。

定形外郵便など送料を安くする方法はありますが、クレーマー対策には追跡可能な発送方法を使うのがベストな気がします。

ハンドメイドに限らず、どんな仕事でも理不尽な要求をするクレーマーがいます。売れるようになればなるほど、困ったお客様と関わる機会も増えます。
最初はどう対応して良いか分からずに「うわぁ、困った!」と思いましたが、最近はマニュアルのようなものが出来上がっていて、事務的に対応ができるようになりましたが、困ったお客様は「頭痛のタネ」に変わりはありません。

ハンドメイドサイトにはブロック機能がないので、困ったお客様を拒否することができません。困ったお客様に遭遇するたび、ブラックリスト的な機能をつけてくれないかな、と思ってしまいます。

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困った人たち

Posted by Hana