フリーランスは辛いよ 自分を守るのは契約書

仕事

会議室

今の私は、2足のわらじどころか4,5足のわらじを履いた、ムカデ状態で働いています。表向きにはフリーランスのエンジニアもどきですが、契約スタッフとして請け負っている教育機関での仕事や制作会社のヘルプスタッフ、ハンドメイド作品の制作など色々とやっています。最近の基本スタイルはフリーランスと教育機関での仕事、作品制作の3つです。そこにちょこちょこと単発の仕事が入ったりすることもあります。

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自分を守る契約書

基本的に、私は企業には所属していません。社会保険も国民健康保険と国民年金、税金の申告も青色申告で自分で行っています。そして、仕事でトラブルが起こった時も、全て自分で対応しなくてはなりません。特に、フリーランスで請け負っている仕事はしっかりと契約をしないと泣きを見ることもあります。

そんな時に、自分を守るのは「契約書」です。

私は30代の頃から、ある程度の金額の仕事は契約書を必ず作るようにしていました。契約書が無かったことが原因できっちりお金が払ってもらえなかったり、めちゃくちゃな仕様変更を突きつけられたことがあるからです。
今でも、契約書を作るほどでもないか……、と言う仕事は契約書なしで進めることはありますが、金額や条件、そして仕事のやり取りの全てはメールで記録を残していきます。後々、言った言わなかったという事態になるのを避けるためです。

契約書の内容を無視するクライアント

殆どのクライアントは、契約書がなくても問題なく仕事ができますが、中には、契約書があってもその内容を反故にしようとする人もいます。
私が、そんな最悪のクラアントに遭遇したのは30代の頃でした。私はその出来事を、何年か経ってからブログに投稿していました。

タイトルは「それじゃ意味ないでしょ」
契約書があるのに、契約書の内容を全く無視しようとしたクライアントは、なんとなく、今時の政治家のようです😅

それじゃ意味ないでしょ?! by 16年くらい前の私

何年も前、地元の専門学校で講師をやっていた頃の事である。
私は専任ではなかったので、コースごとの契約だった。

当時やっていたのは、営業のオオヤマさん(仮名)がとってきた短期の企業研修だった。
週1回×4回、講師料はコースが終了した月末に請求して、翌月末に振込みというごく普通の契約である。
3回目の講座が終わったころに、オオヤマさんが理事長とひと悶着あって辞めてしまった。彼は学校を去るときに
「HANAさん、契約書どおりにちゃんと請求して。契約書もあるし、そう言ってあるから。理事長にまるめこまれないようにね!」と言い残していった。
私は一抹の不安を覚えながら、「あと1回で終わるし、大丈夫だよね…」と思いながら最後の講座を終わらせた。
そうして月末に請求書を郵送した1週間後、学校の理事長から呼び出された。

学校へ行くと理事長室へ通された。
大阪のくいだおれ人形をちょっと太らせた様な顔をした理事長は、
「オオヤマくんの仕事のことなんだけどね」
と話を始めた。

「キミからの請求書、届いたんだけど、一括で支払えないんだよね」

……はあ?
オオヤマさんが"まるめこまれるな"と言っていたのはこの事か?と思いながら
「契約書では終了した月末請求で翌月末に支払いということですが……」
と言った。

「だからね、3回に分けて支払いたいんだよ。その方が君だっていいだろ?」
と理事長。

つまり、分割払いである。それが、何故私にとっていいのかも分からない。
私としては、契約どおり来月末にきっちり支払ってもらいたかった。でないとキャッシュフローが狂ってしまうからである。
「いえ、困ります。契約段階ではなかったお話ですし……」
すると理事長はムッとしながら
「なんでキミはそんなに頑ななんだね、いじゃないか」
と不機嫌そうに言った。
『あ〜あ、なんか理事長、機嫌が悪いなぁ』と思いながら引き下がるわけに行かなかった私は
「では、どうして今になって分割での支払いになるのでしょうか?契約書と違いますが」と聞いた。すると、理事長は更にムッとして
「担当者が変わったんだから、契約書の内容が変わるのは当たり前だろ?!」
と言う。

……はぁ〜?そんなこと聞いたことありませんが。

つまり、本心はなるべくお金を払いたくないって事ね。
トンチンカンな理由に呆れつつ、うっかり理事長の言い分を受け入れたら、お金を支払ってもらえない可能性も、ないともいえない。

「それでは、何のための契約書ですか?」

私がそういうと、理事長は
「なんだね!君のためを思って言ってやってるのに!」
と怒り出したのである。

「契約内容変更の合意書も頂いていませんし、いきなり言われても困ります」

そう言うと、"くいだおれ人形"は顔を真っ赤にして
「もういい!」
とバンと机を叩いた。
そして彼は、「キミがそんなわからずやな人間だとは思わなかった」といった。

私には、彼がヒステリックに怒る理由が分からなかった。
私は冷静に話しているのだから、向こうも冷静に納得のいく理由を話せばよいのである。お客さんからの入金日が変更されて私への支払いより後になるから、という理由であれば、私だって納得するのだ。
理由も聞かず、相手の言い分を受け入れるわけには行かない。
契約書だってあるのだ。その契約内容を納得のいく理由もないのに変更する事はできない。
理事長にとっては、単に私が『自分の思い通りにならなかった』ことに腹を立てていたのだと思う。

理事長は、この出来事を除けばいい人だった。
いろいろと良くしてくれた。
だから、私には信頼していた人が、手のひらを返したような態度にでてきたとしか思えず、とても悲しい気持ちにもなった。

が、契約は契約である。
一度、そんな事を許してしまえば、それ以降も同じ事が起きるのは目に見えている。私のようにフリーで仕事をしていれば尚のこと、自分を守るのは契約書だ。
それを、簡単に翻してしまうのでは契約書の意味はない。

私はこの出来事をきっかけに、学校を辞めた。
ウチには、私を罵倒するような内容のFAXが学校から送られてきたりした。
理事長や彼にくっついていた事務局長は、学校内外で私や先に辞めたオオヤマさんの悪口を言いふらしているらしかった。

『君のためを思って言ってやっている』と言うのは、つまり『オレの言う事を聞かなければ地元で仕事できなくしてやる』と言う事だったようである。

……特に仕事ができないような事態はなかったのだが

契約書ってどうやって作るの?

契約書があっても、この有様。なかったらどうなっていたのかと思うとぞっとします。この時は、自分で契約書を作らなくても良かったですが、通常は自分で契約書を作ります。

最低限必要なことを記載したテンプレートが作ってあるので、そこにいくつか項目を足したりしながら、クライアントと業務内容に応じた契約書を作ります。

ちなみに、フリーランスの契約書の作り方は、「フリーランス 契約書」でググると、わかりやすく説明してあるサイトがいくつも出てきます。
こちらのサイトがとても分かりやすく説明してあってオススメです。

最後は法的手段をチラつかせる

30代前半だったあの頃、クライアントの中には女というだけでなめてかかってくる担当者もいました。この出来事は正にその典型だったのではないかと思います。講座を行った企業の評価もよく、また次回も……、なんて話も出ていたのに、学校が10万に満たない支払いを渋る理由が私にはわかりませんでした。

つい最近になって知ったのですが、あの専門学校は、よくない意味で有名だったようです。

当時の記事には書いてありませんが、この時の講師料はなかなか支払われず、初めて内容証明郵便を送ったのを覚えています。それでも無視されたので、学校が送りつけて来た脅迫めいたFAXを持って弁護士に相談に行くこと、法的手段を取る旨を内容証明郵便で送ったら、振り込まれた記憶があります。

その後も、何度か支払い期限を過ぎても支払わないクライアントに遭遇しましたが、時間はかかれどきっちり回収してきました。
理不尽な理由で支払いを渋るクライアントに電話をするのは楽しいことではありませんが、仕事に対する対価は支払ってもらわねばなりません。

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仕事, 困った人たち

Posted by Hana