ラーメン2000円論争 格差社会が身に染みる

雑感

本田圭佑さんが「ラーメン屋、あの美味さで730円は安すぎる」「次ラーメン食うときは2000円支払います。必ず」とツイートしたのをきっかけに「適正価格論争」が起こっているそうです。

とある番組でも取り上げられていましたが、コメンテーターの芸能人の方々は「2000円でいい」とか「海外ではラーメン一杯2000円以上するし」などと同意していましたが、お金持ちの立場だからそう言えるのだろうなぁ、と思いました。

確かに、NYなどではラーメン一杯2000円超えですが、賃金が上がっているアメリカに比べ、日本は10年間賃金は上がっていません。それどころか増税や値上げで実質賃金は下がり続けています。それを無視して、「海外では……」と価格だけ比べて言われてもなぁ、と思います。

一番の問題は、ラーメン一杯2000円に出来ない日本の経済ではないかと思います。
私の今の経済事情では、「安すぎる」と言う730円ですらちょっと贅沢に感じます。

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金持ちはより金持ちに、そうでない人はより貧しく

この「ラーメン2000円論争」で感じるのは、お金持ちと一般庶民の感覚乖離です。

政府は「賃上げを実現する」と言っていますが、賃金を上げられるのは、大企業か、もしくは儲かっている企業で、日本で多くを占める中小零細企業では、ほぼほぼ無理な話です。

労働組合のある大企業は、毎年、多少の賃上げはされているでしょう。けれど、それ以外の企業は賃上げどころではありません。

私の働いている会社の一つも、10年間1円も上がりません。最低賃金が上がった結果、もはや最低賃金です。

大企業は賃上げするようですが、そのコストが下請け企業に転嫁されないか心配です。下請けに発注する仕事の金額を下げてるパターンです。

そうなると、大企業以外はますます厳しくなり、結果として経済格差がさらに大きくなる、と言うわけです。

大企業が賃上げにかかった費用を下請に転嫁せず、発注価格を上げてくれれば中小企業も少しは賃金を上げられることができるかも知れません。けれど、そうする大企業も少ないのではないかなぁ、と思います。

私のような、大手の派遣会社に所属していない非正規雇用者には、賃上げなど夢また夢な感じです。私は企業と個人契約なので、何度か賃金の交渉をしたことがありますが、実現はしていません。

正規雇用の社員の給与は上がっても、非正規雇用者はビタ一文上がりません。

上がるのは物価と税金ばかり

賃金は上がらないのに、物価と税金は上がる一方で、多くの人はますます生活が厳しくなって来ていると思います。

スーパーで会計するたび、光熱費の請求書を見るたび、これから先の生活がとても不安になります。

物価も光熱費もまだまだ値上げが続きそうですし、政府は増税する気満々で、恐ろしいです。

果たして、身の回りで値上げされていないものがあるのだろうか?と考えてみましたが、もれなく値上げされている気がします。

家賃も当たり前のように上がりました。築40年以上のマンションで、気密性も低く、玄関ドアからは隙間風が入ってくるような物件です。(ある意味、24時間換気!)

私の部屋は去年、設備としてついていたエアコンが壊れて(15年物) 交換してもらったので、その価格を家賃に転嫁された気もします。(家賃が上がっていないと言う住人もいるので)もともとの部屋の設備を経年劣化で取り替えたのに、その費用が家賃に転嫁されたのには腑に落ちません。管理会社は『オーナー負担で交換します』と言っていたのに、後で家賃に転嫁するなら自己負担で交換しろと言われた方が良かったと思います。

一番安いモデルのエアコンなので、私があと3年も住めば、オーナーは元が取れます。

同じ金額の家賃を払うなら、もうちょっとましな物件に引っ越せる気もしますが、引っ越し費用などを考えると、なかなか引っ越しもできません。

どうしろと?もうこれ以上節約できない

色々と節約をしても、それ以上に値上げがやってきます。

稼ぎが増えないのに値上げは続きそうで、これ以上どうしろと?と思います。ささやかな楽しみも諦めて頑張っているのに、悲しくなります。

もう、宝くじで高額当選する以外、暮らしが楽になる方法がない気すらしてきます。(←やけくそ)

お金に苦労したことのない政治家には何も期待できないし、期待したところで無駄です。

もうすぐ確定申告ですが、今年は素直に赤字申告して「非課税世帯」になってしまおうか、とも思います。今まで「納税はしなきゃ」とどうにかして赤字にならないようにしてきましたが、もう力尽きました。

国民年金も支払い続ける余力も、あまり残っていません。

あーあ、情けない……。今年はもっと頑張って少しでも稼ぎを増やさないと。

誰もが一杯2000円のラーメンを気軽に食べることが出来る日本になって欲しいものです。

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Posted by Hana