女性の自立 果たして「結婚は自立」と言えるのか?

雑感

ネットで、ちょっと気になるやり取りを見つけました。
同居する「給料全部お小遣い」の娘に、「給料が少ないから」と欲しいものを買い与えている母親が、友人から「娘に甘すぎる。自立させよ」と言われたそうです。それに対して「よい結婚相手を見つけて自立できればいい」とコメントしている人がいました。
私は、「……ん?結婚って自立と言えるの?」と疑問がわいてしまいました。

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夫と言う名の「保護者」

私より上の世代の人達の会話では、よく「娘が結婚したから安心」とか「結婚して巣立ったから」という言葉を聞きます。果たして結婚する事が、自立と言えるのでしょうか?
「親の手を離れた」という意味では「自立」と言えなくもないですが、自分1人で生活出来る能力や経済力がなければ、単に「扶養する人が親から夫になった」と言うだけではないでしょうか?

「自立」はその言葉通り「自分で立っている」と言うことです。誰かの助けがなくても、自分で考え生活していく事です。けれど、何故か女性の場合、結婚が自立と表現される事があるのです。

夫の経済力に頼り切って生活する事が「自立」なのでしょうか?

離婚歴のある私には、夫の経済力に依存した「自立」はリスキー以外の何ものでもありません。もし、夫が働けなくなったら、離婚と言う事態になったら、どうするのでしょう?

私の「結婚は自立なのか」と言う疑問に、その場にいた既婚女性達は「家庭を持ったら一人前でしょ」と答えました。彼女達は、かつては専業主婦で、子供が成人した後、「扶養の範囲内」で働いている人達です。

「自立」の解釈違い

「本人の経済力は関係ないの?」と彼女達に聞くと「本人より夫の経済力だよね」と言う答え。なるほど。「夫は仕事、妻は家庭を守る」という図式です。

……つまり、夫がいて成り立つ生活だよね?それって自立してるの?

と言う言葉が出かかりましたが、それはごっくり飲み込みました。
そんな風に言うのは彼女達に失礼ですし、平和な人間関係にヒビが入ります💦

ただ、女性の自立って何なのだろう?と思うのです。経済力のある男性と結婚するのが、女性にとってはベストだと言う考えを持つ人は、少なくありません。経済力のある女性が、結婚相手として避けられるケースすらあります。
未だ「女性は男性に養われるもの」という考えは強いようで、それが未婚既婚に関わらず「自立したい女性」の道を妨げているのではないでしょうか?

そんな考え方が、家庭と仕事を両立することが困難な原因の1つではないかと思います。

私の知人は、専業主婦の妻のために「自分が亡くなっても生活出来るように」と高い生命保険をかけていました。住宅ローンも自分が亡くなった時には支払免除という保険らしいです。

果たして、夫がそうしなければいけない妻が「自立」していると言えるでしょうか?

「結婚して自立」と言うなら、扶養手当など必要ありませんし、第3号被保険者もなくすべきでしょう。私には、税金を優遇され、年金を支払わなくても満額もらえる女性たちが「自立」しているとは思えません。「専業主婦にお得な制度」は、「女性を働かせない」制度とも言えるのではないかと思います。

世の中に「専業主婦が勝ち組」のような図式があるのも、腑に落ちません。

結婚に幸せの保証書はついていない

2度も離婚した私は、結婚しても自立出来る経済力は持っておいたほうが良いと思っています。夫に頼らなくても生きていける力がなければ、何か起こった時に路頭に迷ってしまいます。夫が病気で働けなくなったら、会社が倒産したら、私のように離婚になってしまったら……。
何事も起こらなければ、それが一番です。けれど、人生には、何が起こるか分かりません。

安易に「結婚=自立」と考えるのはリスキーだと私は思います。
最近の若い世代の女性には「専業主婦希望」の人が案外多いと聞きますが、「夫の稼ぎで楽な生活を」と考えるよりも、「自分も稼ぐ」ことを真剣に考えて欲しいと思います。

自分にそれだけの力があれば、何が起こっても生きていけます。
結婚に幸せの保証書はついていません。

とても残念な事ですが、人は裏切る事があるのです。

誰にも守ってもらえない女の負け惜しみ、と言われそうですが、人生何が起こるか分かりません。決して裏切らない「自分で生きられる力」を持っているにこした事はありません。

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女性

Posted by Hana