「妻」「母親」と言う女の肩書き

シングルのユウウツ

朝、実家で時計がわりにテレビをつけていると、ものすごく気になることがあります。
ある情報番組でコメンテーターを紹介する文字に、夫は○○とか、○人の母親など、必ず夫や子供の情報が添えられています。それは女性だけで、男性には付いていません。

世間では、女性が結婚しているかどうか、子供がいるかどうかは、男性の経歴と同じくらい重要なものと言うことなのでしょうか?

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女の価値

私はそれを見るたびに、妻や母親であることが女性にとっては何より重要な肩書きだと捉えられているのだな、と何ともモヤっとした気分になります🙄

その情報、必要なの?と私には単に「この人はちゃんと結婚して子供がいますよ」とアピールしているように感じてしまいます。

子育て番組なら理解できますが、朝の情報番組でその情報は必要ないんでない?と思います。
その番組の時間帯が、パート勤務に出勤する女性が多い時間帯だからなのかも知れませんが、それならば、男性コメンテーターにも妻は○○とか、○人の父親と出せばいいのに、と思います。

女性だけに出すのは、その番組が女性の価値を「妻や母親である事」で定義しているからではないでしょうか?

日本という社会は、妻になり母親になる事だけが「女の幸せ」と言っているように感じます。それはもう、無意識レベルではないかと思うほどです。

そして、なぜか女性は「結婚すれば幸せになれる」と思っている人は多いです。かつて若かった頃の私もそう思っていました。
けれど、結婚には「幸せの保証書」は付いていません。私は二度結婚し、その両方とも離婚となってしまいました。幸せになりたくて結婚したのに、そうはなれなかったのです。

私には「妻」の肩書きも「母親」という肩書きもありません。そのどちらも持たずに生きる事は、今の日本ではとても生きづらいと感じます。

時々、何の疑問も持たずに「奥さん」「お母さん」と声をかけてくる見知らぬ人がいます。大抵それは、新聞など何らかの勧誘で、いちいち否定するのも面倒なので適当にかわしますが、ものすごく不愉快です😑

結婚して子供がいるのが「普通」と言う世の中

初対面の人ばかりの集まりでは「お子さんはいくつ?」とか「旦那さんは何してるの?」とごく当たり前に聞いてくる人もいます。彼女たちは「結婚して子供がいるのが普通」と思っているのです。
私が「独身で子供もいません」と答えると、微妙な空気になります。嘘をつくわけにもいかないので正直に答えたまでですが、まるでそれは、私に非があるような雰囲気です😅

結婚し子供がいる人たちには、それが当たり前で、「独身で子供がいない中年女性」を、まるで珍しいものを見るかのように見ます。そうでなければ「哀れな人」という目で見ます。

多様化の時代と言われている現在、確かに人の生き方は多様化しています。けれど、「多様化」という言葉ばかりがもてはやされて、実際のところ「多様な生き方」は受け入れられているとは言えません。

お手本通りの人生を生きていない人に対して、行政は冷たいですし、お手本通りの人生を生きている多くの人は、お手本通りの人生を生きていない人を「問題のある人」と見下します。

家族の誕生アピールコーナーにげんなり

夕方のテレビでは「家族(子供をもつこと)こそ幸せ」とばかりに、子供が誕生した幸せを告知するコーナーがあります。

確かに赤ちゃんはかわいいですし、見ていて癒されます。

けれど、子供ができなくて悩んでいる人には地獄のようなコーナーだな、と感じます。
正直なところ、私は「どの局も毎日あんなコーナーをやるなんて無神経だな」と思います。週に一度や二度ならまだしも、毎日、視聴者の「子供が誕生したこと」を幸せいっぱいに放送するのです。

少子化の今だからこそ「子供のいる幸せ」をPRしているのかもしれませんが、何とも言えない気分になります。

たまたま私の実家のある地域の放送局がそうなのかもしれませんが、もうとっくの昔に子供を持つ事は諦めた私ですら、思わずそのコーナーの前にテレビを消してしまいます。(チャンネルを変えても他の局も同じなので🙄)

今の時代も、やはり「女の幸せ」は「結婚して子供を持つ事」で、それが出来なかった人は「欠陥がある人」「かわいそうな人」と言われなければならないのでしょうか?

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Posted by Hana