本気で考えたの?プレミアム付き商品券2019と貧困問題

雑感

サボテン3つ

10月の消費税増税の緩和措置として、またしても登場する「プレミアム付き商品券」。正直、またか、と言う気分です。
前回と違うのは、今回のプレミアム付き商品券は購入する世帯が制限されている点で、「低所得世帯や小さな乳幼児のいる子育て世帯などに対し、消費税率引上げによる家計の負担や消費への影響を緩和する」ことが目的です。

増税後、キャッシュレス決済に対してポイントバックすることで増税の影響を緩和するらしいですが、クレジットカードなどを持てない低所得層への配慮として「プレミアム付き商品券」を販売するそうです。
ただ、住民税非課税世帯限定にしてしまうと、商品券の購入時や使用時に「貧困層」とバレることの目くらましとして「2019年10月地点で0歳から3歳半の子供がいる世帯」を追加したようです。

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貧困対策、本気で考えていないよね?

けれど、それってあまりにも安直じゃないの?と思います。
住民税非課税世帯と上記の子育て世帯を全く同列に扱っている地点で疑問。子育て世帯に所得制限がついていないのはなぜ?と。年収300万の子育て世帯と年収500万以上では大きな違いがあるのでは?と思います。

商品券の販売額は2万円で、額面は2万5千円。
使えるのは、地域の小売店のみという仕様です。

私のような非正規女性の所得は、年収150万から200万くらいが多くでしょう。住民税非課税世帯ではない低所得者から見ても、使える場所が制限されたプレミアム付き商品券2万円を先払いするような余裕はありません。

プレミアム付き商品券なんて、意味ないよね。そもそも、真剣に低所得者への配慮なんて考えていないよね、と思います。

「一応考えたんです。文句ある?」という印象です。

果たして、私よりも所得が低いであろう住民税非課税世帯に(自営業等で意図的に所得を低く申告していない限り)、プレミアム付き商品券2万円を先払いする余裕があるとは思えません。
低所得者層に配慮して4,000円(額面5,000円)の分割販売の予定もあるそうですが、その額でも使える店が地域の小売店限定でお釣りも出ない仕組みの商品券を買う気にはならなりません。

これは、低所得者の生活を知らないお金持ちが考えた、お粗末なアイデアしか思えません。

対象になっている子育て世帯にしたって、年収1000万超えの子育て世帯にとっての2万円と、年収350万の子育て世帯にとっての2万円は大きく違います。

結局、プレミアム付き商品券を買うのは、お金に余裕のある子育て世帯だけではないでしょうか?
2014年の消費税増税の時もプレミアム付き商品券が販売されましたが、私の周りであれを買っていたのは経済的に余裕のある人たちばかりでした。

低所得者にとってはまったく無意味(断言)なプレミアム付き商品券よりも、現金で5,000円くれた方がよっぽど助かります。

貧困は対岸の火事?

日本は低所得者に冷たい国だと思います。自分がそこに「転落」しない限り、多くの人にとって貧困は「対岸の火事」に過ぎないからです。

怠けていたから、努力が足りない、など低所得であることを「自己責任」だと言います。確かに、単に怠けていたり努力しなかったり、自己責任と言えるケースもありますが、今の日本社会では低所得者のほとんどは真面目に働いているワーキンブプアであると思います。

特に、シングル女性の貧困に対しては「臭いものには蓋」「無視している」としか思えない時もあります。結婚できなかったあなたが問題、離婚したあなたが悪い、子供を産んでないのに図々しい、社会のお荷物、とまで言われることがあります。
誰もが、もれなく確実に結婚・出産できるわけではありません。私は離婚したくて離婚したわけでもありません。税金ばかり取られる一方で何の恩恵も受けられないのに「社会のお荷物」と言われる筋合いもありません。

私もかつては、高所得まではいかなくとも800万近い年収であったことがありますが、今は見事な低所得者層です。そして、私は怠けたわけでも、努力しなかったわけでもありません。不幸な出来事が重なって、低所得者になってしまったのです。

お金に余裕があって、仕事を適当にやって遊んで暮らしている人たちよりも、よっぽど努力し働いていますが、年収は一向に増えません。

誰だって、離婚や介護、会社の倒産など、「貧困層」になる可能性はあります。貧困は、決して自己責任だけとは言えません。そして、一度「貧困層」にはまると、「貧困スパイラル」から抜けるのは難しいです。

最低賃金みたいな仕事も、辞めればたちまち生活が困窮します。安い時給でも我慢して働き続けるしかありません。

低所得者の「働き方」

あるお金持ちのマダム(働いたことがない)が、「お金がないなら、寝てないで夜も働けばいいじゃない。新聞配達するとか」と言ったことがあります。最低賃金で1日16時間、休まずに働けば十分な収入が得られるかもしれませんが、そんな生活を続けられるはずはありません。
そう言うと「世の中にはそんな環境で働いている人もいるじゃない」とマダムは言います。
確かに、ブラック企業は話題になってはいますが、それは改善されるべき部分で、誰かに推める働き方ではありません。

こんな風に、低所得者が、自分の健康を守るために労働時間を調整したりすると、「怠けている」「もっと働けばいい」と言う人がいます。

貧乏人は過労死しろと?と思います。

貧乏人だからこそ、健康管理をしっかりしないと生活が立ち行かなくなってしまいます。有給休暇はもちろん療養のための休暇もありません。健康であることは低所得者にとって何よりも重要なものです。

評価されない非正規雇用者の能力

非正規雇用者は「非正規」と言うだけで、よほどの資格でも持っていない限り十把一絡げで、その能力を評価されることは殆どありません。正規雇用者と全く同じ仕事をしていても、賃金は半分以下どころか3分の1以下です。正規雇用者は福利厚生や社会保険がありますが、非正規はそれもありません。

同等の能力を要求されるのに評価はされない。そんな社会の構造は歪んでいるとしか思えません。

私は今、上司の長期バケーションのせいで、ものすごくハードなスケジュールで仕事をしていますが、その影響で計画していた資格試験の勉強をする時間がほとんどありません。ほんの少しづつしか進まないので、受験時期をずらすしかありません。
その仕事以外の何もかもを変更せざるを得ないのですが、こんなに負担を強いられても賃金は変わりません。

私は、自分の能力が正当に評価されない場所から抜け出したいと思っています。けれど、最低賃金みたいな仕事も、辞めれば生活は困窮します。どうにか上手くやりたいところで、その方法を模索しています。

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シングル, 貧乏

Posted by Hana