結果のでない婚活に辛くなったら「ペンディング」で

婚活のユウウツ


仕事が終わったリラックスタイムに、読書やテレビドラマを楽しんでいる時、突然、心が重苦しくなって憂鬱な気分になることがあります。
それは大抵、人生について書かれた本やドラマを見ている時で、その内容や物語は「普通の人生」が前提として書かれているものが多く、そこから外れてしまった私は、疎外感や寂しさを感じてしまいます。惨めさという言葉がぴったりと当てはまる時もあります。

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家族を持つことが「普通の人生」

本やドラマに登場する「普通の人生」はパートナーと出会って家族を作っていく、というものです。シングルがシングルのままで終わるものは、あまりありません。
好きだった映画「ブリジット・ジョーンズの日記」も最後は妊娠・結婚と「普通の幸せ」を掴んでハッピーエンドという結末でした。女性の幸せは結婚と出産、その幸せを得ることが「普通の人生」でもあるのかも知れません。

実のところ、「自分は自分」「幸せは自分の中」と言っている自分自身が、一番「普通の人生」に拘っているのだと思います。
だから、それを持っていない自分がとても辛く悲しくなって、心が重苦しくなってしまう。
ほとんどの人が当たり前のように手に入れている「家族」が私にはないからです。

大人になれば手に入ると思っていた「普通の幸せ」

子供の頃、私はいじめられっ子でした。特に男子達にからかわれたり、いじめられたこともあって、社会人になるまで、男性がとても苦手でした。「私は、男の子に好かれないのだ」と思ってました。

けれど、子供の頃の私は、当たり前のように

大人になったら、私にもきっと相手が現れて幸せになれる

と信じて疑いませんでした。

両親や他の人と同じように、結婚して子供を持って一緒に年を取り、おばあちゃんになったら孫の相手をしたり、定年退職した夫とのんびり旅行をしたりする。

そんな人生を思い描いていましたが、結局、今も私は一人です。
もう、子供を持つことは出来ませんし、残りの人生を一緒に過ごす相手が現れるかどうかも分かりません。

私は、世間で言う、いわゆる「普通の人生」が欲しかったのです。
だから、私は色々な場面で登場する「普通の人生」を前提としてものを見たり、読んだりするたびに孤独や絶望感、惨めさを感じてしまうのです。

もちろん、今の私の人生が不幸なわけではありません。
仕事もあって、楽しく過ごせる仕事仲間もいます。夢も目標もあります。けれど、私は人生で一番欲しかったものを諦めなければならないのかと思うと、とても悲しいのです。

婚活は諦めても、諦めなくてもストレス

人生で、何かを諦める必要はない、諦めたら終わり。

そう思うのですが、今の私は、諦めても諦めなくても、どちらも辛く感じます。
婚活をすれば、自分が無価値に思えて仕方ありません。諦めても、やはり自分が無価値に思えます。

「結婚していない」「離婚歴がある」
たったそれだけのことで、自分の価値を決めるなんてバカバカしいと頭では分かっていますが、それに対して前向きに考えること自体、ストレスを感じることもあります。

しばらくの間、婚活を続けるかどうか考えた結果、私は婚活について白黒はっきつけず「保留」にすることにしました。

私は、どちらかと言うと「白黒はっきりつけたい」タイプで、グレーゾーンが苦手でした。けれど、最近になってようやく、それが自分自身を追いつめていることに気付きました。結論が出せない時に、無理に結論を出そうとするから苦しいのだ、と。

放っておけば、その時期が来た時、きっと答えが出るはずです。

元上司の言葉を借りて言えば、「それは一旦ペンティング」です。難しい案件で結論を出せない時に、彼はいつもそう言って、一旦その案件を保留にしていました。そうした後に、スッキリとそれを解決していたのです。

一度、問題から離れて他に目を向けていると解決策を思いついたり、結論をスッキリ出せるのだそうです。

「婚活のペンディング」は彼のように、すぐに結論は出せないかも知れませんが、今の私にはこのグレーゾーンが一番ストレスが少なく、気持ちが楽です。

メディアからの「普通の人生」に、いちいち心は反応しますが、ただ「孤独で辛い」と思わず、自分について考える余裕が最近はあります。
孤独だろうが、辛かろうが、これは自分が選んできた人生です。この先、パートナーが見つかるかも知れないし、一人のままかも知れない。どんな人生になっても自信を持って自分の人生を生きられるようになりたいと思います。

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Posted by Hana