給付金の不公平 結局、働く困窮者は救われない

相変わらず、日々のニュースは憂鬱な気持ちか不愉快な気持ちになるものばかりな気がします。
コロナ以降、一部の業種や層にばかり手厚い支援が行われていて、単身や子供のいないワーキングプア層は無視され続けていると思います。
18歳以下の子供に10万円支給も、どう考えても公平ではありません。
所得制限がかけられたものの、一人の稼ぎで年収960万は支給されず、共働きで950万づつ稼いでいる年収1900万世帯には支給されるとか、誰がどう考えたって公平ではありません。
「非課税世帯」で悠々自適な人たち
生活困窮者へも10万円支給と言いますが、対象は住民税非課税世帯。
正直、住民税非課税世帯になる年収で暮らしていけるのは、資産持ちや自営業などで所得を調整している人ではないかと思います。
実際、私の知人は50歳で退職し、相続した遺産で悠々自適に暮らしています。無職なので住民税非課税で、住民税はゼロ、健康保険(国保)は月1000円ちょっとだそうです。
年金生活の人も非課税世帯だという人は結構います。
この類の人たちは、コロナの影響で収入は減っていないし、ワーキングプア層よりも良い生活をしているように感じます。
そんな人たちが、10万円給付対象になるのは、やっぱり腑に落ちません。
ただただ、不公平です。
ワーキングプア層の多くは年収150万〜200万くらいで、家賃を払ってギリギリ何とか生活している状況だと思います。
高収入の人から見れば、わずかな税金と社会保険料かもしれませんが、ワーキングプア層の年収に対する所得税や住民税、国民健康保険料そして国民年金保険料の占める比率は20%近くになります。
生活保護の方が余裕のある生活ができるのでは無いかと思うほどです。
「働く困窮者」は「人」ではないのか?
今回の10万円給付、困窮者を救済する気は全く無いのだろうなぁ、と思います。
ワーキングプア層(働く貧困者)は、もはや人間として見られていないのでしょうか?
私は政府に「お前たちは救済する価値もない人間だ」と言われているように感じます。そこにあるのは、失望や絶望、疎外感です。
きっと、そんな風に感じているのは私だけではないはずです。
毎日、頑張って働いてわずかな収入から納税しているのに、取られる一方で、困っていても助けてはくれません。
GoToトラベルだの、イートだの、恩恵に与れるのは経済的に余裕のある人たちばかりです。
日々の生活で精一杯の層は、旅行や外食どころではありません。
政治家の方々は、ワーキングプア層がどんな生活をしているのか全く分かっていないし、分かろうとも思っていないのでしょう。
スーパーで「食べたいものを買う」事が出来ない感覚、分からないだろうなぁ……。
きっと「貧乏は自己責任」とか「能力がない」だとか、「生活保護があるじゃないか」って言うのでしょうねぇ。
世の中には貧乏が自業自得という人たちもいるかもしれませんが、ほとんどの人は一生懸命働いていも生活が苦しいのです。
生活保護だって受けづらい仕組みになっていて、役所の「水際対策」もかなりえげつないと聞いています。
単身者の場合は公営住宅も門前払いで受け付けてすらもらえまえん。何度も書いてしまいますが「単身者は収入がゼロでも申し込めません」と冷たく言われたのを忘れられません。
今のところ、私は「困って」はいますが「窮する」ほどではありません。
何とか持ちこたえていますが、わずかな預金と、やっぱりわずかな老後の蓄えを崩し切れば終わりだなぁ、と思います。
税金も物価も上がったけれど、給料は一円も上がりません。コロナ禍も休業させられましたが会社からも国からの休業補償も受けられませんでした。
いくら政府が、最低賃金をあげろといったところで、私のような立場の労働者はこ賃金のアップは望めないでしょう。
「嫌ならやめろ」そう言われるのが関の山です。
フリーランスの仕事もなかなか戻らないし、先のことを真剣に考えると不安しかありません。
このブログを維持できている間はまだ大丈夫ですが、ある日突然ブログが消えたら、それが私のXデーかもしれません。