自由で素敵なシングルライフ?「自由」には「代償」が必要

シングルのユウウツ


2度目の離婚をし、辛い時期を乗り越えた後、やっぱり残りの人生を1人で過ごしたくないと思い、私は初めての「婚活」を始めました。
けれど、それは上手くいかず、少しばかり落ち込んでしまい、そのことを、うっかり知人に漏らした事がありました。彼女は私よりずっと年上で、彼女なら私の愚痴を聞いてくれるかと、私は期待していたのかも知れません。

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シングルライフは夢のお城なのか?

私の「愚痴」を少し聞くと、彼女は

独身の方がいいよ。自由だし何でも自分の好きな事が出来るでしょ?
1人で生きられて羨ましいな。

と真顔で言いました。
シングルであることを愚痴るなんて、「贅沢でわがまま」なのだそうです。

彼女は、一人で暮らしたことも、生活のために働いた事もない女性です。裕福な家に生まれ育ち、裕福な夫と結婚して養われている彼女にとって「シングルライフ」は「夢のお城」のように見えるのかも知れません。

私が、「でも、残りの人生を一緒に過ごす人が欲しい」と言うと、彼女は「夫なんて面倒なだけよ。買い物も自由に出来ないし、食事の支度もしなくっちゃいけないし」と言うのです。

ちなみに、彼女の言う「買い物」は何十万もするブランドのバッグやジュエリーで、「夫にバレないように」買い物をするそうです。

(夫のお金をそれだけ自由に使えて何が不満なんだろう、と私は思いますが…… ^^;)

期限付きの1人と、無期限の1人

彼女だけでなく、既婚の知人達は夫が出張や旅行で不在の期間を「1人で自由になれる」と喜びます。その、楽しく開放された気持ちが「シングルライフ」だと思っているようです。

そこには、お金の心配も老後の心配もありません。彼女達の「1人で自由」な時間は、誰かの庇護の上にあるからです。1人は自由のシンボルであって、そこに「終わりのない孤独」や「不安」はありません。

私のような中高年のシングル女性は、日々の生活の不安や老後の不安、そして孤独を抱えています。そして、自分の人生は全て自分の責任で誰かに頼る事も出来ません。行政ですらシングルであると言うだけで冷たいのです。

私は、スーパーで幸せそうなカップルや家族を見ると「孤独」が身にしみます。時にそれはとても辛く、人の少ない深夜にスーパーにいく事もあるほどです。

彼女が羨ましがる「自由」には、そんな「代償」が必要なのです。

結婚とシングル、どちらにもメリットとデメリットがある

結婚し、パートナーと暮らす事も同じだと思います。結婚すれば、結婚したなりの苦労や悩みがあります。夫や子供の事で思い悩む事もあるでしょうし、義家族や親戚付き合いも大変です。

どちらにも「メリット」と「デメリット」があります。
「自由」にも「結婚」にも何らかの「代償」はあるのです。

私は、件の知人の言葉を聞いて、とても嫌な気分になりましたし、腹も立ちました。

そこには、相手が自分を理解してくれないことや、気持ちを分かってくれないことが悲しかったり不満だったりするのだと思います。けれど、相手が経験した事のない事を「理解」して欲しいなんて無理な事です。彼女にとっては「幸せなシングルライフ」に文句を言う私に対して、私と同じような気持ちになったのかも知れません。

私と同じように、彼女にだって、彼女にしか分からない悩みや苦労があるはずです。

世間のほとんどの中高年女性は既婚で、シングルは増えたと言えど少数派です。
既婚者は既婚者同士で共感できたり理解しあえたりする部分が多いですが、少数派に対しては共感も出来なければ理解も出来ないと思います。

職場や色々な場所で繰り広げられる「夫や子供」の話題に混ざってしまった時に、笑顔でその話を聞きながら、心の中では「孤独」が広ります。

だから、私は今の世の中で「生き辛い」と感じたり「疎外感」を感じたりするのかも知れません。
シングルが自由で楽だなんて、そんな簡単に言わないで、と。

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シングル, 結婚

Posted by Hana