月極駐車場 無断駐車のユウウツ

先日、自分が契約している月極駐車場に無断駐車されて逆襲した人の記事をネットで見かけました。
そう言えば、私も車を所有していた20年くらい前に同じようなことがあったなぁ、と思い出しました。
ある日の夕方、仕事の打ち合わせから戻ると、私のスペースに知らない車が止まっていました。
『月極駐車場 契約者以外の駐車禁止』と大きな看板が出ているのに、なぜ?と思いました。
そして、駐車場を契約するときにオーナーさんが「無断駐車されるから、気をつけてね」と言われたのを思い出しました。
あぁ、こう言うことか…………、と無断駐車の主が戻るのを待っていましたが、一向に戻ってきません。
仕方がないので、車のナンバーをメモしてから、一旦コインパーキングに自分の車を入れましたが、待てど暮らせど無断駐車の車は動きません。結局、朝まで私の駐車スペースを占拠していました。
張り紙くらいしてやろうと部屋を出ましたが、ちょうどその間に件の車は出ていってしまいました。
私はコインパーキングの料金を支払いながら、ものすごく理不尽な気持ちになりました。
なぜ赤の他人のために高い月極駐車場のスペースを提供して、私がコインパーキング代まで払わなければならないのだ、と。
警察の注意も「馬の耳に念仏」
そんな事があった数日後、仕事の打ち合わせから戻ると、また私の駐車スペースに同じ車が止まっています。
その場で警察に電話し、前回の事も含めて話しましたが「駐車場内のことは当事者同士で解決してください」と言います。
二度目の無断駐車にイラッとしていた私は、「それって、無断駐車した者勝ちで、お金を払って契約している私は泣き寝入りしろと?無断駐車するようなモラルのない相手と交渉して、トラブルになって刺さるまで警察は何にもしてくれないってことですか」と噛みついてしまいました。
すると「ナンバーを教えてくれれば、所有者がわかるので注意はできますが」と言うので車のナンバーを伝えて電話を切りました。
怒り心頭だった私は、今度こそ『無断駐車禁止』と言う警告の紙を貼ってやろうと、一旦部屋に戻りました。そして、紙を持って駐車場に戻ると、その車が駐車場から出ようとしているところでした。
私は「ちょっと、そこの車!」と呼び止めました。
車の中には若いカップルが乗っていました。そして、こちらが無断駐車していたスペースの主であるかと分かったようで、「テヘ、バレちゃった?」と言うような顔をしながら逃走しようとします。
頭に来ていた私は、その車を止めようとしたものの、私のすぐ横をかすめるようにして逃げてしまいました。
彼らのニヤついた顔を思い出すと、今でも腹が立ちます。
その後、警察から「所有者が分かったので注意しておきました」と連絡がありました。
さすがに、もうやらないだろう、と思っていたら、数日後にまたやられました。警察の注意など全く効果がないようです。
三角コーンで無断駐車を阻止
私はすぐに、用意していた『月極 無断駐車禁止』と巨大な赤文字で作った貼り紙をフロントガラスとリアガラスを埋め尽くすように何枚も貼ってやりました。不気味な書体で作ったその紙は、もう呪いのお札レベルです。
件の車が去った後には、剥がした紙がぐっちゃぐちゃに散らかされていました。
警察の注意も無視され、駐車場のオーナーに相談したところ、他にも無断駐車された人がいるようで、三角コーンをいくつか用意してもらえることになりました。車を出した後に、『駐車禁止』と書かれたその三角コーンを置いておく仕組みです。
ちょっと面倒ですが無断駐車を防ぐためには仕方ありません。
それから、私の駐車スペースに無断駐車されることはなくなりましたが、なんと、数日後、件の車は隣の借主が出掛けた隙を狙ったのかそこに駐車していました。
どんだけセコイんだ……と思いました。
隣の人も三角コーンを置くようになり、しばらくすると駐車場に設置された三角コーンが増えていました。(みんなやられた?)
その後は、無断駐車の車を見なくなりました。どこか別の駐車場で、また無断駐車できるところを見つけたのかも知れません。
駐車禁止スペース なぜか高級車が多い
無断駐車していた車はいわゆる「高級車」でした。個人的な印象ですが、迷惑な場所に駐車したり、セコイ事をするのは、高級車や大きい車が多いと感じます。
スーパーの「車寄せスペース」に「駐車」しているのは、いつもレク○スやジ○ガー、B○Wなどです。
車寄せスペースは、荷物を積み込むために「一時的」に止める場所で、駐車スペースではありません。彼らは、私が買い物に入る前から「車寄せスペース」に止まっていて、買い物が終わって帰る時も止まったままです。行きも帰りも車内は無人です。
そこに「駐車」する理由は入り口に一番近い便利な場所だからでしょう。
以前、取引先の女性が大きなベンツに乗っていました。彼女は「運転が苦手で下手だから大きい車に乗っている」と言います。私の感覚では、運転が苦手なら小さい車の方が良いと思うのですが、彼女曰く「大きな外車なら、割り込んじゃっても平気だし、何かやっても文句言われない。駐車場でもどこにどんな風に停めても文句つけられないし」と。
びっくりしていると「ほら、やっぱり高級車だから」と誇らしげに言います。
どうも「高級車」に乗っている人たちの中には、「高級車に乗っている俺様(アタクシ)は何をしてもいい、俺(私)は偉い」と勘違いしている人が一定数いるようです。
そんな勘違いした人たちには「高級なのはアンタじゃなくて車だけ」と言いたくなります。