年金のユウウツ 3号被保険者の保険料は「旦那さんが払っている」のではない

シングルのユウウツ

この間、仕事関係の集まりでちょっと気になる会話がありました。大手企業にパートとして勤務し、「厚生年金」に加入している女性が、「これだけの収入で厚生年金を払うのもバカらしいから、勤務時間を減らして扶養に入ろうかな」と言うのです。つまり、「保険料を払わなくてもいいから」3号被保険者になるということです。

3号被保険者はサラリーマンの妻に適用できる年金保険の区分で、収入が130万円以下の場合に3号になれます。3号になると、保険料を納めなくても基礎年金(国民年金)が貰える仕組みです。そして、3号被保険者は、年金だけでなく健康保険料もタダです。

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気になる年金問題

年金保険は3つの区分があり、自営業や自営業者の妻、学生が加入する1号被保険者、サラリーマンなど厚生年金の適用を受けている2号被保険者、そしてサラリーマンの妻で130万円以下の所得の人が加入できる3号被保険者があります。

この3号被保険者については、独身者やバリバリ働く既婚女性、自営業の妻から見ると、不公平としか言えません。なにせ、保険料を納めなくても満額の年金がもらえるのですから。

自営業の妻は自分で国民年金保険を支払っていますし、扶養の範囲を超えて働く妻や独身者は厚生年金なり国民年金なりを自分で支払っています。

今時、子供が小さい家庭や、家族の介護などの事情がある家庭を除いて、専業主婦や扶養の範囲内で生活できるのは裕福な家庭ではないでしょうか?件の女性も、自分が働かなくても生活が出来る家庭です。つまり、国民年金保険料を支払う余裕があるのではないかと言うことです。

そして、問題だと思うのは、3号被保険者の資格をもつ女性達のほとんどが、「旦那さんが保険料を払っている」と思っている事です。彼女達の保険料は、他の2号被保険者達が負担している事を知らないのです。健康保険料も然りです。

“3号被保険者”と”1号被保険者の年金免除”

3号になろうかと言っていた女性も、「まあ、3号になっても旦那さんが払うから家計としては同じよね」と言いました。その場にいた私は、思わず「え〜、それは違うよ。旦那さんが払っているんじゃなくて、3号被保険者の保険料は他の2号被保険者みんなで負担してるんだよ」と言うと、彼女達は「バカなことを言っている」と呆れたような顔をして私を見たのです。

彼女達は、私がファイナンシャルプランナーの資格を持っていた事を知っているので、嘘を言っていないのは分かっているはずです。
確かに、彼女たちの夫が妻の保険料の一部を支払ってはいますが、扶養控除や子供手当を受けられる世帯は、単身の2号被保険者よりもずっとお得です。ハッキリ言って、単身者は取られる一方でなんの恩恵も受けられません。

なのに、口の悪い既婚女性に「老後は私たちの子供(の税金)にタカるつもり?好き勝手に生きてきたくせに」なんて言われるのだから、たまったものではありません。

私は、国民年金保険です。収入が低い今は支払えないので「免除申請」をしています。この間は年金の「加入期間」に加算されますが、将来受け取れる年金はこの分をカットされ、満額は貰えなくなります。けれど、わずかな貯金を崩して年金を支払っていては本末転倒なので、不本意ながらの「免除申請」でした。

けれど、3号被保険者は「保険料を支払っていなくても」満額の基礎年金がもらえるのです。
彼女達のほとんどは、支払能力があるのに「払わない」選択をしたのに、です。

もっとも、1号被保険者の保険料が、3号被保険者の保険料の補填に回されることはないので、「私たちが払った保険料で、アンタたちの保険料が賄われている」とは言いません。
私が不公平だと感じるのは、「自分が払わなくても、もらえる」と言うことです。

なぜサラリーマンの妻だけが優遇されるのか?

この3号被保険者は、独身の2号被保険者からみれば、自分たちの支払った保険料に彼女たちの分も入っているのですから、私よりももっと不公平に感じるでしょう。

私は、3号被保険者という区分を、なくせばいいと思います。どうせ、「旦那さんが払っている」と思っているのですから、その通り彼女達の保険料は夫の収入から支払えば良いのです。夫の給料から国民年金保険料を引けば良いのです。

そして、生活が厳しくて支払えないなら、私たち1号被保険者と同じように「免除申請」をすればよいだけです。そうすれば、誰にとっても公平です。

サラリーマンの「仕事をしていない妻」や「扶養内で仕事をしている妻」だけに手厚い社会保険は、昔々、女性が仕事をする時代ではなかった頃のもので、今の時代には全く合っていないと思います。

独身者や自営業の妻だけでなく、フルタイムで働くサラリーマンの妻から見ても不公平だと思います。家庭の事情でフルタイムで働かなければいけない妻から見れば、「のんびり暮らす専業主婦」や「少しだけ働く」妻たちが、保険料を支払わなくても満額貰えるのは不公平と言えます。

そもそもの問題は「結婚しているかどうか」で待遇が違ってくる社会保険の制度だと思います。そう言った事を抜きにして「個人の所得」を見るべきではないかと思います。そのあと、それぞれ個人の事情に応じて減額や免除等を申請できるようにすれば良いのではないでしょうか?

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2017年8月12日年金

Posted by Hana