30代を振り返って50歳からの人生を考える

その時私は30代だった

小道とカバン

時々、強烈な言葉を口にする人に遭遇します。自分とは違った生き方をしている人に対して見下す態度や発言をする人たちです。ごく普通に結婚し子供を授かった彼女たちの中には、シングルや子供のいない人に対して、心ない発言を平気でするタイプの人もいます。
特に少子化が問題になっている今では、子供のいる人が、子供のいない人やシングルを見下しているふしがあります。子供がいるから優遇しろ、子供がいるのだから大目に見ろ、と一部の人は「子持ち様」になってしまっています。

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人生は思ったようにはならない現実

人の生き方は人それぞれで、思い通りに行かないのも人生です。結婚して子供を持ちたかったのに子供に恵まれなかった人、色々な事情で結婚に至らなかった人、そして私のように離婚してしまった人。
積極的に子供を持たない選択をした人や、独身で生きると決めた人、離婚を決めた人以外は、思い描いた人生とは違う人生を余儀なくされている部分があります。

けれど、当たり前のように結婚し子供を持った人には「思うように行かなかった」「諦めなければならなかった」人生が理解できません。「私に出来たことだから出来るはず、それをしないのは身勝手」と決めつける人もいます。

30代の頃は「まだまだ先がある」と、ある意味希望を持っていたので、人を見下す言葉に腹は立てど傷つくことはあまりありませんでした。それは今ほど「一人で生きる」ことが孤独ではなかったからかもしれません。「残りの人生を一人で生きる」というほどの悲壮感もありませんでした。まだまだ「覚悟」という言葉には程遠かったと思います。

けれど、50歳になった今は違います。離婚歴やシングルであること、子供のいないことを、他人から不幸な人生のごとく言われると悲しくなります。と同時に「人生の痛みを知らないあなたに何が分かる!」と腹も立ちます。
生きるために仕事することもなく、経済的にも精神的にも夫に守られている人に「だから、あなたはダメなんだよ」と言われるほど不愉快なことはありません。

個性や多様性を認めない日本という国

結婚していない(離婚している)から問題がある人、子供がいないから生産性がない、シングルや子なしは世間のお荷物、などなど個人の事情も知らず、よくそんなことが平気で言えるな、と思います。
積極的にシングルや子供のいない人生を選んだ人ならば「勝手に言っていれば?」と思うかもしれません。そんな言葉に傷ついたり腹が立ったりするのは、それが自ら望んだ結果ではなく、望まなかった結果を受け入れなければならなかったからかも知れません。

家族の絆をアピールする映像や、可愛い赤ちゃんの誕生を喜ぶ映像は巷に溢れています。コマーシャルやテレビドラマ、バラエティに至るまで、家族と子供です。まるでそれが正義とでも言っているように感じます。
相対的には少数派なのかも知れませんが、一人で生きる選択をしなければならなかった人や子供がなかなか授からない人、子供を諦めなければならなかった人は珍しくはありません。
私を含め、そんな人たちは、世間が垂れ流す映像や広告にいちいち傷ついてしまうことがあるのです。

日本という国は、個性や多様性という割にはそれを認めていません。型にはめたお手本通りの人生以外を生きる人に対して、配慮も乏しく、とても冷たいと思います。

生き物として間違っていると言われた30代

30代の頃、私はあるお金持ちの奥様に「生き物として間違っている」と言われたことがあります。その時の記事が見つかりましたので、そのまま載せてみます。なかなか、強烈な人と遭遇していました。

タイトルは「セレブ奥様 生き物として間違っている発言に反撃」です。

セレブ奥様 生き物として間違っている発言に反撃 by30代の私

独身はお気楽だって?

いいわね、独身の人はお気楽で

初対面のHさんは、私が独身だと分かるとそう言った。
Hさんは主婦で子供が2人いるらしい。
彼女は同じ主婦たちを相手にライフプランのアドバイスをしていると言う。
彼女が起業するためにお金を出したのは、彼女の実家と高給取の夫だ。
上質なスーツにバッグ、よく手入れされた髪。肌もとてもきれいだ。
(絵に描いたようなセレブってやつ?)

「あたしは生活のために仕事してるんじゃなくて、同じ立場である主婦の役に立ちたいからこの仕事をしているの」
と言うと、きれいにネイルアートを施した手で名刺を差し出した。

彼女の不躾な言葉にややムッとしていた私は、名刺を受け取りながら
生活のために働かなくてもいいアンタの方がよっぽどお気楽じゃないか
と思ってしまった。

生き物として意味がないってどういうことよ

名刺を貰ってしまったので、内心『仕方ないなぁ』と思いながら
私もプリンターで印刷した名刺を出した。
すると彼女は

「へえ、デザイナーなの?何の?会社はどこ?」
と言うので、フリーでWeb制作の仕事をしていると答えた。

彼女は、「あら、そうなの。ふふん」とちょっとイヤな笑い方をすると
「あなたみたいな人って、生き物としては意味のない存在よね」と言った。

はあ?

「子供も産まず、人の役に立つような仕事もしていなくて
何のために生きているのかわかんないわよね。
そして、あなたみたいな人が、人の夫に手を出してみたりとかするんだから」

……そりゃ、私は動物のメスとしては間違っているのかもしれないけど
アンタは、人としてどうかと思うけど。

彼女は、独身女に相当な恨みがあるのだろうか。
独身女性に対する偏見と妄想でぱんぱんに膨らんだ言葉が、次から次へと飛び出してきた。

関わりたくない人たち

私は独身主義者でも、子供が絶対にいらない!と思っているわけでもない。
自ら望んでしているのは、今の仕事だけだ。
初対面の人から『意味のない存在』などと言われる筋合いなどない。
もしも、私が結婚したくてしょうがなかったり、子供がほしくても
できない体だったら、ものすごーく傷つくだろう。

私は
「思い込みで人を判断する人って、生き物として正しくても人として間違ってると思いますけど」
と言ってやった。

帰り道、名刺を渡してしまった事を後悔した。
あんなことを言う人だ。
自分の発言は棚に上げて、私の言ったことを根に持って何かされたら嫌だなぁ、と思ったからだ。
まあ、初対面の人に渡すのは名前と初回の人専用のメールアドレスが入った名刺である。
何かあってもメールだろうし、周りに何か言って万が一仕事に影響したとしても、
彼女の言ったことに共感する人とは関わりたくないから気にすることでもないだろう。

久々に強烈なキャラと遭遇した私は
極端な人って、世の中に結構存在しているものだなぁ、と思ってしまった。

自分の「出来ない」枠を外して生きよう

こんな風に、30代だった私は対して傷つくこともなく、相手をやり込めてほくそ笑んでいました。まだまだ、夢も希望もあったからです。
けれど、二度目の離婚をし、契約先に裏切られたりして、すっかりこの当時の勢いはなくなってしまいました。
これくらいの勢いがあったら、人生ずっと楽で楽しいだろうなぁ、と思います。

自分は自分。人と比べたってしょうがない。自分の人生を生きよう!
そんな風に思っていました。

今からでも、そんな風に生きることは、私の心次第でしょう。人生、色々と痛い思いをしましたが、年齢を理由に人生を諦める必要はないと、最近は思います。
50歳を過ぎたって海外へ移住はできるし、新しい仕事を始めることだって出来ます。自分で「出来ない」と決めてしまわなければ、何かをするのに遅すぎるということはないでしょう。年齢制限や体力的な問題があって、出来ないことはありますが、それさえクリアできれば、何かに挑戦し続けることはできます。

私は、もう子供を持つことはできませんし、結婚も諦めました。
けれど、自分の人生を諦めてはいません。新しい目標を作って、どう生きたいのかを考えて、後悔のない人生を生きたいです。

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シングル, 幸せ, 人生

Posted by Hana