政府が後押し?「子連れ出勤」の問題とユウウツ

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政府が後押しすると言う「子連れ出勤」。政治家のおっさんは「子供は母親と過ごすのが一番」と乗り気のようですが、なぜそこで母親が子連れ出勤することが前提になってるの?と違和感を感じました。父親が子連れ出勤することは想定していないのか?と。
簡単に「子供を連れて出勤すればいい」と言いますが、子供の相手をしながらの仕事って、ものすごく大変だと思います。
そんなこともあって、ネットでは母親たちから怒りの声が上がっているようです。

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「子連れ出勤」の問題

子供のいない私が「子連れ出勤」と聞いて、最初に思ったのは「職場で子供が騒ぐのは勘弁してぇー」でした。次に思ったのは、朝の混み合う電車です。「子連れ出勤が」増えれば、混雑した電車内にベビーカーや乳幼児連れが増えると言う事になります。子供には危険ですし、母親も周囲の人も何かと嫌な思いをするのが目に見えています。そうなると、お母さんが安心して乗れる子連れ専用車両が必須という気がします🙄

職場でも、大人しくしていられる子供ばかりではないでしょう。事務所内を子供が走り回ったり、子供の声が響いているなど、そんな事になれば仕事に集中できません。同僚の子供が近づけば無視もできないでしょう。仕事の手を止めて子供の相手をする事になります。無視すれば周囲から「冷たい」なんて言われかねない気がします。

世の中は「女性は子供が好き」という不思議な前提があるので、子供が嫌いと言う人にとっては地獄です。私も子供嫌いとまではいきませんが、毎日、職場で同僚の子供の相手をしたり配慮するなど、考えただけでぐったりします。
普通の感覚を持った母親なら、子供が騒いだりするたびに、周囲への気遣いで大変でしょうし、仕事に集中することも難しいでしょう。

それに、子供が欲しくてもなかなかできない人や、子供を持てる望みがない人、結婚出産をしたくても相手になかなか恵まれず悩んでいる人には、毎日、職場で母親と子供の姿を「見せつけられる」のは苦痛以外の何ものでもありません😑

子連れ出勤するなら社内に託児所を

小さな会社で全員が母親という会社や部署なら「子連れ出勤」の理解も得られると思いますが、そうでない場合は、なかなか難しいと思います。

今だって、産休や育休、時短勤務で当事者と周囲の人で揉め事が起きることは少なくありません。「子連れ出勤」がそこに加われば、新たな揉め事が起こるのは避けられない気もします。

「あの人は子供の世話ばかりで、納期に間に合わないから仕事を頼めない」
「あの人の子供がうるさくて仕事に集中できない」
「私たちが子供の相手をするのを当たり前と思っている」

などなど、いくらでも想像できます💧

よほど神経が太くて「子連れ出勤様」になれるような人でなければ、母親本人も辛い思いや嫌な思いをする事になります。

「子連れ出勤」を認めるなら、社内に保育士のいる託児所を作り、仕事中はそこに子供を預けて働くと言う方法が一番良い気がします。女性の多い会社では、ずいぶん前から社内に託児所がある会社もあるようです。問題は、中小企業ではなかなかそこまでする資金がない事でしょう。
政府も、「子連れ出勤後押しする」と言うなら、託児所を作った会社に補助金を出すなど具体的な何かを考えるべきではないかと思います。

託児所が社内にあれば、揉め事も減るでしょうし、母親も安心して仕事に集中できます。父親も積極的に「子連れ出勤」できるのではないでしょうか?
営業や接客業など職種によっては、子供の面倒を見ながらの仕事は難しいですが、社内に託児所があれば安心です。

人の数だけある価値観とライフスタイル

かつての職場には、時々、退職した女性が小さな子供を連れて職場にやってきました。
彼女が同僚と話をしている間、子供は退屈して私や他の同僚のところにやってきて、話しかけられることがありました。無視もできないので仕事の手を止めて子供の相手をするのですが、母親はそれを「当たり前」のような態度でした。
「お母さんはお話があるから、Hanaさんのところへいってらっしゃい」なんて言うのです。

正直、子育ての経験がない私にとって、小さな子供の相手はとてもストレスでした。私は子供は嫌いではありませんが、子供好きでもありません。小さな子供にどう接していいのか分からないと言うこともあり、気を使います。
他の同僚に聞いた話では、その元同僚は「子供のいないHanaさんに、子育ての一部を体験させてあげている」と言っていたそうです。

まったくもって、大きなお世話です😑
人に子供の面倒を押し付けておいて、何を上から目線で言っているんだ、と思いました。

世の中は、結婚していて子供がいることが唯一の「女性の幸せ」という考えなのかもしれません。けれど、誰もが結婚し子供が持てる保証はありません。
仕事と育児の両立も、母親になった女性が働きやすい職場を作ることは大切ですが、世の中には色々なライフスタイルや色々な思いを抱えて生きている人がいることも、ちょっとは考えてほしいと思います。

様々なライフスタイルの人が、お互いに協力しあって、幸せに過ごせる職場や世の中になればいいな、と思います。

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Posted by Hana