貧困問題 ワーキングプアと生活保護

シングルのユウウツ

日向の猫

ネットで女性の貧困が問題だと言う記事を目にしました。その記事に登場する女性は、病気で継続的な雇用を得られず生活保護で生活していると言うものです。
彼女の生活保護費は月に13万円ほど。公営住宅に入居すれば十分に生活できる金額ですが、記事中の女性は民間賃貸に住んでいるのでしょうか、13万円では受給日前になると1日の食事がインスタントラーメン1袋だと言うほど貧困なのだそうです。

私も月によっては生活保護費よりも低収入という時があります。それでも、ちょっと収入が多かった月のお金を予備費として貯蓄し、それを崩しながら民間賃貸の家賃を支払って暮らしています。

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可処分所得は生活保護以下のワーキングプア層

私の今の月収は月によって違いますが、だいたい13万円から20万円くらいだと思います。けれど、その中で節約し、お金を貯めてiPadを買うこともできました。洋服は通販やユニクロなど安いものを着ることがほとんどです。靴やジャケットなど、それなりのものが必要な場合は、計画的に貯めたお金で予算を捻出しています。

外食はほとんどしませんし、旅行に行くことは皆無です。お金のかかる趣味は全てやめました。美容院嫌いの私は髪もセルフカットです。仕事関係の飲み会や食事会に誘われると「またお金がかかる」とユウウツになるレベルです😅

正直なところ、非課税で医療費も無料という生活保護の可処分所得と、ワーキングプアの月収16万円の可処分所得では、生活保護の方が多いのではないかと思います。
件の女性が、どんな生活をしているのかは分かりません。記事から分かるのは、貧困であること、お金を稼ぐために税金の申告をしなくてもいい風俗で週に数日働いていることくらいです。家賃が高いのか、物価が高いのか、保険適用外の医療費がかかるのでしょうか?

問題は生活保護費の額が「多い」ではない

けれど、問題なのは「生活保護費がワーキングプアの可処分所得より多い」ということではなく、世の中の最低賃金や非正規雇用の扱い方だと思います。生活保護以下の月収で生活している人がいる、という理由から生活保護が減額されたようですが、問題はそこじゃないでしょう、と思います。

一生懸命働いても、生活保護以下の生活しかできない世の中の仕組みの方がおかしいのです。特に、女性の賃金は男性と同じように働いていても、なぜか男性よりも低いです。女性だから、と言う理由で賃金が安いなど、さすがジェンダーギャップ指数がG7最下位と言うだけあります。

時給1000円で1日8時間、週に5日間働いても、月収は16万円です。そこから税金や社会保険、通勤費を引いたら生活保護と同じか、それ以下にしかなりません。毎月何らかの医療費がかかれば、働かずに生活保護で暮らした方が楽なくらいです。

年収200万未満では、住居費がただ同然の金額でなければ、趣味や旅行、食べたいものや着たい洋服、色々なことを我慢しなければ生活できないレベルです。果たしてそれが「健康で文化的な最低限度の生活」なのでしょうか?

全国各地の労働組合の調査で「健康で文化的な最低限度の生活」を送るためには月22万円が必要だという調査結果が出らしいのですが、私は余裕でそれ以下です😅
確かに貧乏ライフを楽しんではいますが、「健康で文化的な最低限度の生活」とは言えないようです。

老後の事を考えても、非正規雇用で働くシングルの場合、国民年金だけと言うケースも多く、国民年金の月額支給額は生活保護の半分くらいの金額です。生活保護費以下の年金ってどうなってるの?と思います。
私は、働ける間は年齢関係なく働くつもりでいます。国民年金では生活できないのが分かっているからです。公営住宅に入居できても働かずに生活することは難しいでしょう。

努力が報われない世の中

日本の社会は、とても歪んでいると思います。
努力しても努力が報われない、真面目に仕事しても報われない、格差は広がるばかりで「正直者がバカを見る」世の中です。
成功している人や、高収入の人は「その人は能力がないから低収入」だとか「努力が足りないから、怠けているからだ」と言います。確かに、そんなケースもあるでしょう。けれど、すべてがそうではありません。
私の周りには、とても高い技術を持っているのに「都合よく安く使われている」人がいます。彼らは優しい気質で、強く出ることができません。それに付け込む人がいるのも事実です。

私自身も「この値段でもやらないよりマシでしょ」と、仕事を値切られたことがあります。そんな仕事を受けてしまうと、負のスパイラルに入ってしまいます。普通なら50万円でも安いと言われる仕事を、15万円でさせられることになります。
そんな風に仕事の話を持ちかけるのは、たいてい「成功者」の知人だったりします。彼らは「自分が儲かること」しか考えていません。

私は、フリーランスでやっている仕事は時給3000円以下のものは受けないと決めていますが、そのルールは虚しく破れることが多いです。時給換算すると最低賃金以下にしかならない仕事も、多く存在します。

働いても働いても暮らしは楽にならず、努力しても報われない。

そんな社会を見ている若者たちが、やる気をなくしてしまうのも無理はありません。生活保護費が「高い」から引き下げるという手段に出るよりも、最低賃金や、非正規雇用の制度や単身者の税金など他に見直すところはいくらでもあると思うのですが……。
消費税が上がれば、生活に困る人はますます増えるのではないかと思います。お金持ちの人にとっては「たった2%の増税」かもしれませんが、生活保護費以下の可処分所得で生活している「貧困層」には大打撃です💦

今年のゴールデンウィークが10連休だと浮き足立っている人もいますが、非正規雇用の私には嬉しいものではありません。休みが増えれば、それだけ仕事をする日が減って収入が減るからです。連休中だけ働ける単発の仕事、ないかしら?なんて思います。

10連休を満喫できるのは、お金持ちだけ、と言う気がします。

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シングル,貧乏

Posted by Hana