旅立った父 葬儀とコロナと田舎

マイライフ

1年半ほど意識がないまま入院していた父が亡くなりました。母が亡くなって2年もしない間に、父も旅立ってしまい、あっという間に私の両親はいなくなってしまいました。

今まで、どんなに辛いことがあっても「両親が生きている間は頑張ろう」と思えましたが、これからはどうすれば良いのだろう?と思います。
今度は「亡くなった両親が悲しまないように」頑張って生きるしかないのかもしれません。

多くの人は、親が亡くなった時に「夫や子供が支えになってくれた」と言いますが、私には夫も子供もいません。
ある人が「私は親が亡くなった時、本当に悲しくて。でも夫と子供が支えてくれたのよね……。あっ、でもあなたは一人だから大変よね……」と言いました。ご本人に何の悪意もないのはわかっているのですが、なんだか余計に悲しくなりました。

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女の言葉には耳をかさない、と言う田舎の体質

このコロナ禍で、葬儀は少人数の家族葬で行いました。

私の実家があるのは田舎なので、まあ、大変でした。田舎のせいか地域性のせいか未だに「女子供の言うことには耳をかさない」と言う人たちがいて、私の父方の親戚もその典型のような人たちです。

私には弟がいますが、あまり物事を強く言いません。
葬儀をどうするかとなった時も、弟が「家族葬で……」と言うと、叔父の一人(父の妹の夫で血縁ではない)が「いや、ちゃんとした方がいい。みんなに来てもらって、たくさんの人に送ってもらった方が」と言い始めました。

このご時世に正気か?と思いました😱

参列する人のほとんどは高齢者、万が一葬儀で感染者が出たら大変です。私は「この状況なので、皆さんの健康を守るのが最優先です。家族葬で行います。父も分かってくれるはずです」と少し強めに言いました。

叔父は「女は黙っていろ」と言うふうに無視しましたが、「弟とも話し合って決めた事なので、家族葬で手配します」と、私も叔父の不満は無視です。陰で「あいつは女のくせに生意気だ」と言っているみたいですが、勝手に言っていろ!と思います😑

弟がびしっと言えばよかったのだと思いますが、今後、親戚付き合いのある弟が「強行突破」するよりも私がやっておいた方が良いでしょう。

そんなこんなで、葬儀のお花をどうするか?と言うことも、弟が席を外しているときに私が親族に確認しても、誰一人として返事すらしません。「女の言うこと」と無視しているのです。

弟が同じことを言うと「ほうほう、それはこうしようか」とすぐに反応します。

本当にイラッとします。

母の葬儀の時も、娘の私を「親族代表」として出さなかった彼らです。予測していたことですが、やっぱり理不尽な気持ちでいっぱいになります。

コロナと葬儀と田舎

葬儀中に平時ならば参列者が一緒に唱えるお経があるのですが、今は控えめ。なのに件の叔父はマスクもせず、大きな声でお経を唱える始末……。それは、お坊さんの声をかき消すほどの大きな声で、しかも、時々間違っている……😅
「俺はお経が上手く読める」と自慢していたので、それを披露したいのでしょうが、今はそんな時ではありません。

法事なら1000歩譲って我慢できますが、葬儀でやられたら「いいかげんにしろ!」と言いたくなります。母の葬儀でも大声でお坊さんのお経をかき消していましたっけ……。

田舎は感染者が出ていないせいか、いまひとつ危機感が薄いように思います。私はずっとマスクをしていましたが、高齢の叔父や叔母はあまりマスクをしませんし、手指消毒に至っては殆どしていません。

葬儀後の法事は、実家の座敷で行うのですが、8畳の部屋に親族とお坊さんで10名ほど。みんなマスクしません。私が開けておいた窓やドアは、なぜか叔父叔母たちにぴっちり閉められ3密状態…………😱
お経を読むお坊さんはともかく、誰もマスクをしないのにはびっくりしました。

私は感染者の多い地域から行っているので、マスク着用は必須。廊下側の引き戸を「お茶だしがあるから」と開け放って廊下に座り、出来るだけ他の人と距離をとっていました。お茶を入れる時はその都度手指消毒、と徹底していました。万が一、感染者が出たりしたら、私が感染源でなくとも

都会から来たHanaがウイルスを撒き散らした
と大騒ぎされるのが目に見えています。

これから49日までは、毎週法事がありますが、私は49日まで実家の法事には参加しません。法事のために毎週2日間も仕事を休むことはできません。それに、感染者の多い地域から毎週田舎に移動するのも憚られます。

まだまだ、やらなければならないことがたくさん残っていて、今は「悲しさ」や「寂しさ」よりも、ストレスを強く感じます。
きっと、いろいろなことが落ち着いたときに、悲しくなるのかな……、と思います。

父も母もいなくなって、いよいよ一人だなぁ、と。

それでも、この人生を何とか生きていかなくてはならない、と思います。

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Posted by Hana