国際結婚から国際離婚 元夫は私から離婚を申出るように仕向けていた

離婚ストーリー

バラの写真

私は、離婚した元夫に対して未練はありませんが、結婚していた頃の事を思い出す事があります。つい先日も、「あのまま結婚が続いていたら今年が10年目だったなぁ」と思ってしまいました。けれど、それはあの結婚生活を続けたかったと思うのではなく、単純に「結婚が続いていたら」と思うだけです。正直、あの生活に戻りたいのかと聞かれると、戻りたくありません。冷静に、あの頃の結婚生活を思い返すと「おかしなこと」だらけだったからです。

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おかしなことだらけの結婚生活

相手に対して愛情があるうちは、どうしても「違和感」や「明らかに変」だと感じることに目をつぶってしまいがちです。自分の選んだ相手、愛する相手が「自分を騙している」ことや「嘘をついている」こと、モラハラ男であることを信じたくないのです。

女友達と親密な関係を続けていたこと、生活費を入れるのを嫌がり嫌味を言うこと、いつも私の好きなものを貶すこと、他にもたくさん「おかしなこと」がありました。けれど、私はそれを「おかしなこと」と認めませんでした。今の私だったら、彼が働いていた語学学校を含め、他の語学学校で働けないように手を回した後に、離婚届にサインさせて家から放り出してやります。(やりすぎ?)

私からの離婚を仕向けていた元夫

あれは、元夫が離婚を切り出す1年程前のことです。彼は結婚当初「ずっと日本に住む」と言っていましたが、「数年後にオーストラリアに帰りたい」と言い出しました。
私にとっては想定内の事だったので、年老いた両親を残して移住するのは気がかりでしたが、承諾しました。

けれど、彼からオーストラリアに移住後の事につて話題になる事は、ありませんでした。どこに住みたいか、仕事をどうするのか、私のビザの申請をいつするか……、移住前に決める事ややる事は山のようにあります。

私は「何でもギリギリにならないとやらない」元夫に慣れきっていたので、移住に関してもそうなのだと思い、ビザの申請手順を確認したり、申請書をダウンロードしたりしていました。
そして、オーストラリアで仕事をするための資格取得の準備もはじめ、語学学校にも通い始めました。
家賃の相場や住みやすいエリア、日本語で受診出来る病院なども調べ、私は、何の疑いもなく2年後にはオーストラリアに移住すると思っていたのです。

けれど、元夫の思惑は違っていたようです。
オーストラリアに戻る気など、さらさらなかったのだと思います。

「英語が出来ない」Hanaは、オーストラリアに戻ると言い出したら、離婚すると言うに違いない

そう思っていたのだと思います。
今の私なら、はっきりと言えます。元夫は、私が離婚を申し出るように仕向けていたのです。

けれど、そんな元夫の思惑通りには行きませんでした。私は、あっさりとオーストラリアへ戻る事を受け入れ、張り切って準備まで始めてしまいました。

元夫は、さぞ気に食わなかった事でしょう。心の中で、ものすごくイラついていたと思います。
離婚を言い出すどころか、移住する気満々で準備している、と。

年上妻のお金で楽して暮らそうと目論んだ元夫

いつだったか、元夫が仕事から戻った時に「オーストラリア人の同僚が、嫌になったら帰国してそのまま帰らなかったらいい」と言っていたと言ったことがあります。
オーストラリアでは日本の結婚手続きがそのままオーストラリアでも認められ、日本側の手続きだけで完了します。大使館での手続きは必要ありません。なので、結婚離婚の記録がオーストラリア側に残るのかどうかは、よく分からないのですが、元夫の同僚は「オーストラリアでは結婚はなかったこと」になっているから、そのまま帰国して帰らなきゃいい、と言ったようです。

時々、外国で現地人と結婚して、日本に届出をしていないから「日本では独身」と言っている人がいるので、それと同じかもしれません。

元夫は「僕はそんなことはしない」と言っていましたが、今考えると、彼はその頃から離婚したいと思っていたのかもしれません。そんなことを同僚に漏らしたから、同僚がそのようなことを言ったのではないか、と。

日本で、年上妻の収入で楽して暮らそうと目論んだのに、そうはいかなかったからでしょう。

日本語を覚えず、常にサポートを必要として、私の仕事を制限した元夫。私を「稼げない女」に仕立て上げたくせに、人の稼ぎで遊んで暮らしたいなんて、矛盾だらけの考えです。

そういえば、元夫が私と結婚する前に付き合っていた女性は、金持ちの中国人、件の「女友達」もインドネシアの金持ち娘でした。彼は勝手に、その女性たちと同じように「私が働かなくても食っていけるお金持ち」と思ったのかもしれません。日本人は謙遜するから「私の家はお金持ちじゃない」という言葉を信じなかったのでしょう。
それは、完全に元夫の思い込みと勘違いで、彼の責任です。私と一緒では「楽な生活ができない」と気づいた元夫は、何とか「私から離婚を言い出す」ように仕向け始めたのだと思います。

でも、結婚したことを後悔はしていない

思えば、最初から嘘だらけだった結婚生活。離婚後、多くのロマンス詐欺師と遭遇した今の私にとって、元夫もロマンス詐欺師と大差はありません。私のお金を使い、人生を壊したと言う点では同じです。

けれど、私は結婚したことを後悔はしていません。あの時、結婚していなければ別の人生があったでしょう。もしかすると、今よりもずっと良い人生になっていたかもしれません。離婚であんなに苦しむこともなく、順調に仕事のキャリアを作っていたかも知れません。

今の私は、ないないづくしですが、自分を嫌いではありません。色々な痛みを経験したことで得たものはたくさんあります。少なくとも、結婚前の自分よりも、苦しい時期を過ごしてきた今の自分の方が好きです。

孤独で不安で生きることが辛いと感じる日も多くありますが、だからこそ「より良い人生をどう生きるか」と考えるのではないかと思います。

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Posted by Hana