新型コロナで休業補償 シングルの非正規雇用者は無視?

新型コロナの憂鬱

WHOは「パンデミック状態ではない」と言っていますが、どう考えてもパンデミック状態じゃないの?と思ってしまう新型コロナ。学校は休校、イベントは自粛、それらの影響で非正規雇用の労働者はいとも簡単に「来なくていいよ」と通達されます。

当然、有給も補償もありません。無給です😭

政府は、新型コロナの影響を受けた中小企業に、無利子・無担保の融資を行う考えだそうです。
そして、臨時休校の影響で仕事を休まなければならなかった保護者には、国費で正規・非正規に関わらず給与を補填するそうです。さらに、フリーランスや自営業の保護者への補填も条件付きでするとか。
これは、特に、生活のかかっているシングルマザーの方には、朗報ではないでしょうか?

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非正規雇用のシングルは無視?

毎日、休校になった子供たちのストレスや保護者の大変さがニュースになっています。それらをサポートするのは大切な事ですし、様々な支援の手が差し伸べられているのは素晴らしい事だと思います。

けれど、コロナの影響で休業を強いられたシングルの非正規雇用者は、まるで存在していないかの様な扱いだと感じます。休校の影響で「来なくていい」と言い渡された、子供のいない非正規雇用シングルも、深刻な状況に陥っています。

シングルの非正規雇用者は、「親と同居しているだろう」「1人なら何とかなるでしょ?」と思っているのでしょうか?
いや、それ以前に「非正規雇用のシングル」など、問題として頭をかすめすらしていないのでは?と思ってしまいます。

有給休暇を取得できる非正規雇用者は良いかもしれませんが、非正規雇用者は社会保険も有給休暇もないと言う人が少なくないと思います。

私も同じところで何年も働いていますが、1年ごとの契約なので、社会保険も有給休暇もありません。

私のような非正規雇用者は、仕事がなければ収入が途絶え、2週間仕事がなければ、家賃が払えなくなってしまいます。

シングルは、どんなに生活が苦しくても「シングル」というだけの理由で、公営住宅に申し込めないのと同じように、非常事態が起こっても、同じような扱いをされるのだな、と感じます。

中小企業や、子供のいる家庭には救済の措置を講じるけれど、非正規雇用のシングルは「存在しないもの」とされる。
行政は、「コロナの影響で休業となり、即生活の困窮に結びつくシングルはきっと少数派で、無視しておいても騒ぎにはならない」と端から救済する気もないのでしょう。

非正規雇用のシングルって、決して「強者」ではありません。ワーキングプアの非正規雇用シングルは、どちらかと言うと「弱者」に近いのではないかと思います。

疎外感と絶望感

正直、お小遣い稼ぎで仕事をしている同僚の給与は補填されて、自分1人に生活がかかっている非正規雇用のシングルは「存在しないかのような扱い」だなんて、あまりに不公平ではないか?と思ってしまいます。

「子供がいないのだから、精神的にも体力的にもシングルは気楽」
だから「不公平ではない」と思われるかもしれませんが、「生活に困窮する」という精神的な負担は相当なものです。自分以外にお金を稼いでくる人のいない単身世帯は「収入が減る」のではなく「収入が途絶える」のです。

シングルの非正規雇用者が無視されるであろうことは、分かっていた事ですが、世の中って冷たい、と思ってしまいます。

私の様な立場の人間を優遇して欲しいとか、特別に何かをして欲しいとは思いません。ただ「公平」に扱って欲しい。無視しないで欲しいと思うのです。

この日本で、女性がシングルで生きることは、とても厳しいのだな、としみじみと感じます。

もしも、最初からシングルで生きると分かっていたら、私はもっとキャリアを積んで稼げるように計画したでしょう。
けれど、私は望まぬ離婚が原因で今の状況に陥ってしまった経緯があります。色々と努力はしていますが、このビンボー・スパイラルから抜け出すのは簡単なことではありません。

ワーキングプアが「自業自得」「能力が低い」「努力が足りない」という人もいますが、頑張っても、頑張っても抜け出すのが難しいのがワーキングプアです。

世の中には、本当に「自業自得・能力が低い・努力しなかった」人もいますが、大多数は仕事を掛け持ちしたりして頑張っています。

けれど、お金の苦労を知らない政治家たちは「好き勝手に生きてきた」から「子供も産んでいない」から、「困っていても救済する価値のない人間」と思っているのかも知れません。

過去を振り返っても仕方ありませんが、二度目の結婚などせずにキャリアを積むべきだった、と思わずにはいられません。

政府は、非常時でさえ低所得のシングルを救済してはくれない、そんな疎外感や絶望感を感じてしまいます。税金はしっかり取るのに、こんな時も助けてはくれないんだな、と。

シングルだって助けて欲しい

「お手本通りの人生」を生きていない人に対して冷たい国だとは分かっていても、非常時の今、何とも言えない気持ちになります。

公営住宅の窓口の担当者が言った「独身者はたとえ収入がゼロでも申込めません」という言葉を、思い出してしまいます。
それが、全てを物語っているように感じます。「シングル」が、どうしてそんなに「差別」されるのか、と思います。

生活が大変なことは、シングルでもそうでなくても同じです。

世の中には、私よりもずっと大変な人もいると思います。来月の家賃が払えなくなっちゃう、生活費が捻出できない、そんなケースには少しでも良いので、何らかの救済措置を講じて欲しいものです。

私のような高齢シングルだけでなく、非正規雇用の若者だって困っている人、たくさんいると思います。親に頼れば?と言った人がいますが、世の中、頼れる親がいない人だっています。そして、正規雇用者の中にも無給で休業させられているシングルの人だっているでしょう。

困っている人には、ライフスタイルに関係なく等しく救済の措置をして欲しい、そう思います。

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シングル,新型コロナ

Posted by Hana