懲りない森元首相 年を取った女性は「女」でないと?

また、森元首相が問題発言をしました。学習能力のなさには呆れるばかりで、この人は骨の髄まで「女性蔑視」が染み付いているんだな、と思いました。(……と言うか、こんな時にパーティーやっていたのも驚きですが)
今回はある議員のベテラン女性秘書に対して『女というには年を取りすぎている』と。つまり、このジジイにとって年をとった女性は女性ではないということの様です。
じゃ、何だと言いたいのか?と思います。女性でないなら、一体何なのだ?と。
要は「女性は若くなければ価値がない」と言う事なのでしょう。
おそらく、多くの日本人男性は「女の価値は若さ」だと考えていると思います。それは女性自身にも言えることで「若いことに価値がある」と、日々「若見え」にこだわる人が多いのも事実です。
でもねぇ、良識のある人なら公の場で「女というには年を取りすぎてる」なんて言わないかと 😑
今も昔も「女の価値は若さ」と言う呪い
森元首相は、もう、公の場で喋らせたらダメな気がします。
このジジイは学習も反省もしません。「事実を言って何が悪い?子供を産まない女は価値がないし、年をとった女も女じゃない、女は男より劣るし、女の価値は若さだけだろう?」と腹の底では思っているでしょう。
大学卒業後に入社した会社の社長が、森元首相みたいな「男尊女卑・女性蔑視」が服を着て歩いている様な人でした。
「採用するなら若い女の子がいい、女性社員は職場に華を添えるもの」と言って憚りませんでした。
そして、当時はそれが「普通」のことでした。就職する女性側も「結婚までの腰掛け」と当たり前の様に言っていました。
男性の多いその会社で、売上げが良くなければ「女には無理」とバカにされ、売上トップになれば「女のくせに生意気」と言われました。今よりもずっと強気だった私は「悔しいなら売上げ上げなよ」と言い放っていました。
けれど、売上トップだろうが、部下を持とうが、女の私に役職はつかなかったし(仕事は役職と同じことしてたのに)、手当もつきませんでした。
全て「女だから」です。
そしてある日、勤務態度が悪く売上も最下位という部下の男性の給与やボーナスが、私よりもずっと高い事が判明し、彼が起こしたミスの始末書を書いたばかりの私はブチ切れて「納得できる説明をしてください!」と社長に詰め寄りました。
彼は一言
「女は結婚して辞めればいい。気に入らないなら辞めろ」と。
私はバカらしくなって「じゃ、辞めます」と答えました。デスクに戻って退職願を書き、有給休暇の申請をし、私物をまとめてサヨウナラ、です。
必要な書類は仲の良かった総務部のスタッフとやり取りをして貰い、二度とその会社に行くことはありませんでした。
今なら、もっと賢く立ち回るのですが、若かった私には「我慢ならない」出来事でした。
森元首相は、この会社の社長と同じ種類の人なのですよね……🙄
「女というには年を取りすぎている」って、
「じゃあ、あなたも男というには年を取りすぎているよね」
って返したくなります。
年をとった女は何と?
年をとって女ではないと言うなら何だと言いたいのか?
一定の年齢になったら女をやめて男になれるならそうしたいわ!と思います。
森元首相は「年をとった女性を『女』として扱う価値はない」と思っているのでしょう。
特に婚活市場においては「女性の若さ」は価値あることかも知れません。子供を産むにはタイムリミットがあるので仕方がありません。
けれど、どんな時も女性は「若さ」ばかりを求められる気がします。
ファッションもメイクも、「若見え」「オバ見え」というワードが見出しに並びます。「若見え」はまだしも「オバ見え」という言葉は、女性が女性をバカにしているようでモヤっとします。トレンドの洋服を着れば「若づくり」だの「痛い」だのと言われ、コンサバな洋服を着れば「オバ見え」と言われます。
私は「オバみえ」という言葉が、女性自身が年齢を重ねた女性をバカにしている様に感じます。
若い女性から見れば「オバさん」は気の毒な生き物なのかもしれませんが、同じ年代の女性が「オバ見え」と言うのはあまり感じの良いものではありません。個人的には、何かと「オバ見え」と言う人たちが「そんなに若く見えることに拘って痛々しい」とすら感じます。
美魔女系の人からしてみれば、そうでない人は「女を捨てている」ように見えるのかもしれません。特に私のように白髪を染めていないのは「論外」でしょう。彼女たちは髪を染める薬剤にかぶれても、お金と時間をかけてなんとか染められるサロンを見つけるのかもしれません。
若くない女性が生きていくのは大変だ、と思います。
特に、シングルで子供もなく、高収入でもないとなると、嫌な思いや理不尽な思いをすることも増えます。もう、女ですらない「透明人間」扱いですから……😅
多様な人生を、年齢を重ねることを楽しみながら生きる事が当たり前の世の中になればいいのに、と思います。
森元首相のような、時代錯誤な政治家たちが国の仕組みを考えているのだから、仕方ないか、とがっくりきてしまいます。
男尊女卑のトラウマ
私はこの森元首相が大嫌いです。発言内容以前に、男尊女卑が甚しかった祖父と見た目がそっくりだからです。祖父は、私と弟が喧嘩するたびに、割って入って私を張り飛ばしました。(今なら立派な虐待行為な気がします)
女のくせに何するんだ、と。女は大事じゃない、と。
まあ、この祖父は色々と訳ありで、ずっと外に女性を作って家におらず、私にとっては、ある日突然現れた「知らないおじいさん」でした。
女に逃げられて家に帰ってきたわけなのですが、女に貢ぐために田畑を勝手に売却したり、私たちが住んでいた家・土地まで売ろうとしたそうです😱
最悪の祖父で、亡くなった時も、ちっとも悲しくありませんでした。それどころか、楽しみにしていた大学の同窓会の日に亡くなり「最後まで邪魔した」と苦々しい気持ちだったのを覚えています。
森元首相と、祖父がそっくりすぎて、本当に気分が悪くなります。
もう、この人は公の場に出てきて欲しくないです。一言も喋るな!と思います。私にとっては存在そのものが不愉快です。